ようこそ 犬語の世界へ 距離 時間 速さ 量に気をつければ大型犬でもハーネスOK❗
『深淵をのぞく時 深淵もまたこちらをのぞいているのだ』...ニーチェだったかしら?
あまりも有名なネットミームにもなっているこの名言...
ヘッダーに揚げた画像の深淵を身を乗り出してのぞくと、引き込まれるような不安な感覚はフッと沸いてきます。
まるで人を見透かす無垢な犬の瞳のようです。
さて、犬の話なので犬のことを語るのですが、あるブログを読んだのですが苦笑でした。
世の中 犬のことをなんだと思ってんだーーーー❗というのが正直な気持ちです。
そのブログは犬関連の仕事をしている人のようで、自分の犬散歩でこちらを視認すると避けたり、Uターンしたり、抱き上げて去る飼い主がいてその行動に気分が悪く頭に来ているというのだ。
こうも続く、うちの犬がまるで何かしでかすとでも思っているのか、回避行動の失礼な飼い主が近ごろ多い。
こんなんじゃ、犬の社会化なんて進まない、回避行動を良しと教えるトレーナーは犬のことを考えていない、と。
まあ、一理はあるのです。
回避ばかりでは同族との社会化は進まないというところでは、頷ける部分ですが、他の行を読むと自分達の気持ちを慮ることのない犬飼に怒り心頭という部分に関しては、なぜ相手がその行動を選択するのかという分析はないのです。
私が受ける他の犬への過剰反応(攻撃的でも興奮でも吠えかかるでも)の相談には、とりあえず回避をすることをお薦めをします。
なので、常に犬の行動と回りの環境に気を使うことになり、スマフォ見ながら散歩はできなくなります(^-^)
大型犬をハーネスで?けしからん‼️と、いう声がまだまだ大声で叫ぶ人が多く、それも残念なことにプロと名乗るドッグトレーナー。
首輪の類いは犬の心身の面から考えてもNGなのに、しつけや問題行動(これは本当に犬に失礼である)がある犬にはハーネスは不適切で、犬の首をガンガンやジャッジャッやチクチクやゲホゲホをさせる道具を使わせようとする。
で、犬の首は人より(本当に残念な考え...)頑丈とか丈夫とかとかとか...
いやいや、人の首の中身も犬の首の中身も構造は変わらない、そして何よりもその人よりも頑丈で丈夫だから何をしてもいいと他者に教えることが体罰容認の人間を増やすことになるのです。
では、大型犬のお散歩を犬のために楽しい時間にするにはどうしたらいいのか?
ハーネスは犬の首が苦しくならないので、その使い方には少しコツが必要ですが、以外と簡単なのです。
人間側のメンドクサイ、このぐらい、犬繋がりの友だちほしい...という考えを変えられる人であれば大型犬のハーネス散歩は犬人双方にハッピーなのです。
そう、人なんていいんです。
犬繋がりの友だちは犬の散歩の副産物、犬にとって、一番の幸福はあなたと楽しく出掛け、楽しく帰ることなんですから。
大型犬の楽しい散歩のためには自分の犬を止められる力というのを把握することが大事です。
多くの人が犬に最大力を使わせてから修正しようと必死になります。
リーシュを短くすれば良いものではなく、ブレーキ幅を充分に取れるリーシュの長さを常に意識するためにも長さ3m~5mのリーシュが必要になり、常に手繰り伸ばし送り出しながら犬から離れるまたは近づくということをしていきます(回りの環境にも気をつける)
その環境において一定の行動範囲の長さを人は意識しますが、犬の動きに合わせるリーシュスキルが大切なんです(^-^)
ブレーキはブレーキ幅を使い車のポンピングブレーキのようにかけて、急ブレーキにならないようにします(これらはグリシャ·スチュワートBAT2,0のリーシュスキルであって私の持論ではないです)
足元に絡まないような配慮と、足の間に入ったリーシュを犬の足をもって抜くというのも極力避けるようにします。
これらを人が慌てない、犬に力を使わせない、犬が過剰反応しない環境で充分練習することをお薦めします。
何故ならば、人は自分のスキルの練習でも、犬にはそのすべてが本番だからです。
その意味を深く知っていただければと、願っています。
さて、ある日の散歩で私たちは大きなハーネスのボーダーコリーに出会いました。
グローネンダールのチェシアに匹敵するほどの大きさに見えるのはフサフサの毛量というのもあるかもです。
信号待ちの4車線、風上いる私たちの臭いでボーダーは飼い主よりも早く気づき、座り込みです。
私たちはこの横断歩道を渡るのを避け、もう一本先の横断歩道を渡ったのですが、しばらく歩くとチェシアが後方を気にするのでそちらを見るとボーダーコリーが飼い主を引きながら向かってきます。
枝道ははるかに...Uターンもできず、チェシアにチュチュで進行を促し、道路の反対へ(お先にどうぞの意味)するとボーダーも同じように追いながら迫ります。
で、またしても元の反対へ、とまたしてもボーダーが追ってきます...
私たちも充分余裕がある道路では見知らぬ人に接近しませんよね?
また、速度を上げてその距離をつめませんよね?
もし、後方から見知らぬ人が速度をあげ、どんどん距離をつめ、追いかけてきたら社会慣れしていても警戒するはずです。
チェシアは人にも犬にも寛容性はありますが、やはりそこは犬です、後方からあらぬ速度で近づく興奮した息づかいの犬には警戒するのです。
なので、犬が苦手な犬は後ろから食われるんじゃないかという恐怖を感じているほどなんです。
ましてや、道の反対側のに移るという、その場で、できる限りの環境を変えているにも関わらず、また追ってこられる、この気持ちをわかるなら、あえて追わせるという行動はさせないでほしいです。
たぶんあのボーダーコリーはいいこなんでしょう、もしかしたら相手のパーソナルに入り確認すれば満足するのかもしれません。
飼い主もうちの子は誰とでも❗という自負があるのかも。
でも、私たちも通りすがりの他人とはやたら挨拶を交わさないはずです。
またこの飼い主のように犬の力に負けるかのような引きずられてのハーネス散歩は、ハーネスでも犬の身体には負担があります。
過剰なことはそのすべてが負担だと思っても過言ではないのです。
過剰反応は犬の心身にストレスなんです。
それが興奮であっても、恐怖であっても。
特に大型犬のハーネス散歩の🔰は、大きな実験室を想定し、その環境整備に気をつけ、毎回穏やかな犬の反応が起きるように配慮すればすぐに効果が現れずともジワジワと結果が現れてきます(^-^)
急な山道を滑り降りる方法よりも、犬のためにはなだらかな下りになるような方法をお薦めします。
そして散歩で出会って避けられて気分が悪いと思う前に、自分の犬は無害だと思う前に、もしかしたら...あの子はあのペアは何か事情があるのだと気遣うことをお願いしたいです。
リンクはビヘイビアアジャストメント・トレーニング(BAT2,0)のグリシャのHPです。
https://grisha.thinkific.com/collections?category=bat
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