見出し画像

ようこそ 犬語の世界へ番外編 口の感触に飢える犬たち

暖冬ですね...先日TVの気象予報で明日は真冬並みの寒さです、に思わずお天気姉さんに「イヤあんた、今、真冬じゃね?」と思わず突っ込んでしまいましたよ。

さて、犬のご飯言えばドッグフード(ドライフード)
ええ、ええ、あの薄茶色系でカリカリしている犬専用総合栄養食です。

それとお水さえあげていれば犬は健康に育つということで、いちいち犬のご飯を作る手間も時間もかける必要もなく、超便利な製品です。

我が家も使っていますが基本我が家はドッグフードは添え物的な扱いで、嵩ましに使う程度です。

手作りでは栄養が片寄る、サプリメン代がかかると賛否両論ですが、英国のドッグトレーナーであり、犬のストレス軽減ツールを数多く考案しているサリー・ホプキンス 
https://www.dog-games.co.uk/
を日本に招聘し、犬のストレスを考えるセミナーを催行した際に犬の口(味覚/口での感触)の興味深い話を聴くことができました。
(ちなみにSNSで見かけるようになったフリースラインドハーネス及びパーフェクトフィットハーネスはサリーが考案し彼女の工房で製造されています)

サリーは多くの犬たちがその口で感じる様々な感触に飢えていると言うのです。

ドライフードオンリーの犬たちは様々な固さ、大小、形に対して飢えていると話していました(破壊活動の原因のひとつでもあります)

ラブラドールは特に口での感触に飢える犬種で、それを知らない人間はそれを満たさず、ドライフードのみの感触で育てていて気の毒であると話していました。

ラブラドールの口はデリケートにできているとも話していましたよ(^-^)

え、アタチ?'`,、('∀`) '`,、

さて...近頃は日本の獣医師もドッグトレーナーも犬にはドライフードのみ、ごほうびもドライフードのみ、他をあげると犬が贅沢になる、わがままになるということを飼い主に伝えることが少なくなったと思います。

もちろん、体調や肥満/病気であれば何らかの規制や制限は必要ですが、心身共により豊かな感性を育むためにも、犬の健康を害さない限り様々な食べ物の味を経験させることを私は推奨しています。

それをすると犬のねだるという行動が多くなり、犬の行儀が悪くなって困ると言う人もいますが、我が家では“おしまいルール”と”そこにいたらもらえるルール“があって、それを組み合わせて犬たちにもらえる/もらえない/ここで待機というルールで、ねだるから困る行動がとりわけ問題にはなっていません。

災害時にもドライフードしか食べたことのない犬が、備蓄のフードも食べなれたフードもなく、致し方なく人の食べ物(変な言い方ですよね)を差し出したら食べず、困ったと言う話も聞いています。

私たちは今までの犬のことの定説や都市伝説を、考え直す時期に来ているのではないかと思いませんか?

犬の散歩は1日2回朝夕のみ、ご飯の回数も時間も、おやつをあげるのも本当にそれが正しいのか...ただ昔から言われ続けたことを鵜呑みにしているだけかもしれません。

私たちは好きなときに出掛け、小腹が空いたら何かを口に入れていませんか?

犬にはその権利がないのでしょうか?
犬には様々な味やその食べ物の感触を楽しむ権利はないのでしょうか?

犬の健康を害さない限り、犬の口のために様々な感触や味を提供する喜び、今口に入れた物で犬の眼が「えーーー、ナニナニ👀‼️すごく美味しい」となるときに、この犬の飼い主になれて良かった‼️と、私は思ってしまうのです(^-^)

食べ物に限らず、おもちゃにしてもいろいろな形や固さを犬は楽しんでいるのがわかります。
犬たちは口で確かめる/試すことでストレスを軽減していると言われています。

あの口で小さく千切りながら紙に包まれたおやつを取り出すとき、犬の知育玩具から工夫して自分でゲットできたときの犬の表情...

犬に喜んでもらうために犬と暮らしている...それを楽しんでいる、それが犬と暮らす醍醐味でないのかと、犬飼いのみなさんが思ってくれる犬との暮らしを願っています。

#犬のストレス #犬との暮らし

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?