ようこそ 犬語の世界へ その行動は犬のわがままなのか?
空は霞み、桜は咲く...鳥はさえずり、水は温む。
春だというのにCovid-19の不穏な空気は世界中を包んでしまっていますが、筆者も筆者の毛深い/羽深い家族は健やかに暮らしてほしいと願っています。
さて、タイトルの犬のわがまま行動と言うものですが、それが本当にわがままなのかが今回お話です。
人間も犬もなんですが、自分の思う通りにならないとイライラしたり、不安や不快になるわけで、それをどうにかしたいので行動に現れてきて、行動に現れる前は心の中で葛藤している状態ですが、よく観察するとその葛藤が身体に現れています。
その行動を出して自分の意思を通すか、押し込めて自分の意思ではなく従うかでわがままかわがままでないかに区別しているのが、人間という存在です。
犬は1ミリも自分がわがままだと思って生きている動物ではありません。
たとえ、それを人間(飼い主)に指摘され、力ずくで行動を変えさせられても自分のわがままでこうなったという理解はしません。
そこに何が残るのか...変えさせられた時に使われた方法によっては不快/苦痛/嫌悪/恐怖しか残りません。
普段愛情を注いでいても、不快や苦痛/恐怖の記憶は同じシチュエーションや環境によって記憶からよみがえり、たとえそれが人間の正当防衛であっても、犬にはわからず、自分への攻撃行動としかとらないです。
そして人間がこうした犬の行動に対して言うことは「わがまま」でくくるわけです。
この言葉を一般人が使うならまだしも、プロのトレーナーが使っているのを見聞きするとがっかりします。
ちょっと話がずれましたが、犬のわがままだと思う行動の幾つかをあげてみました。
*言うことを聞かない
*呼んでも来ない
*散歩の途中で動かなくなる
*ものを取り上げようとすると反抗する
*寝ている場所から退かそうとすると唸る/噛みつこうとする
*手入れをさせない
*治療や診察をさせない
*ご飯の好き嫌いをいう
書き出すと、自分の思う通りにならない犬をわがままというラベルを貼っていることに気づきます。
人間の子どもも赤ちゃんの頃は非力で何一つ自分では何もできず、不快であれば泣いてそれを周囲に伝え、自分の置かれた環境を変えようとします。
そして、成長と共に親の思惑の範疇から外れる言動、自意識を持って言動すればわがままと捉えられます。
もちろん、人間として暮らして周囲とのイザコザが少ないのに越したことはありませんから、親や周囲の大人はその子が社会に出ても困らないように教育していくわけですよね...非常に時間がかかる作業です。
自分や周囲を守るための規範があるからこそ、人間の自由はあるのじゃないかと思っています。
さて犬たちですが、わがままな行動だとする犬の多くのその行動にわがままラベルを貼る前に、なぜそれがわがままだと思うのかを、少し立ち止まって考えてほしいと願っています。
散歩で途中で歩かなくなったいつもの道なのに...あなたの犬の散歩ポジションはどこでしょう?
左や右について歩くポジションで犬のボディ・ランゲッジは観察できるのでしょうか?
犬は臭いの世界に生きている動物です。
人間よりも先に、数百メートル前からいつもと違う匂いを感じているのです。
あなたの犬の嫌いな犬が少し前に通ったのかもしれませんよ...
そういったことを犬の言葉であるボディ・ランゲッジは伝えてくれているのですが、飼い主の行こうとする方向に犬がついて行かないとなると、ここで犬が行きたくないと言うのを許すと犬がわがままになるというプロトレーナーの言葉を見ると...モウナンダカナOrz
人間に比べたら非常に制約と不自由な生活を強いられているのがリーシュ付きの犬たちです。
緊急時や非常事態でない限り、犬の要望を受け入れること、人間がどうしてもそちらへ行きたくないならこちらへ来てもらうようにお願いするしかありません。
そうです、交渉なのです。
その交渉すらも楽しめる散歩のために、人間のお供は犬たちの安全を計り、安心な散歩を楽しんでもらうために犬たちのボディ・ランゲッジを観察しながらのお散歩を願っています。
#犬との暮らし #犬のボディランゲッジ #ドッグトレーナー
#犬のワガママ
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