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それ、洋食ちゃいますよ?

突然ですが、皆様は洋食はお好きでしょうか?

ハンバーグやエビフライ、オムライスなどなど。僕は大好きです。

昔ながらの洋食屋さんとかテンション上がります。


でも、最近SNSを見ていると気になることがあります。

イタリアンやフレンチを食べている人が「やっぱ洋食って美味い!」みたいな投稿をされているのを散見するのです。

ここまで言うと察してくださる方も多いと思いますが、その「洋食」の使い方って変ですよ?と言いたいワケなんです。

もちろん個人がなんと言おうと発言の自由だし、誰かを傷つける発言でもない。

なので、あくまで僕が個人的に気になってむず痒くなってるだけのことですが・・


そもそも洋食とは

広義では西洋料理から西洋風の料理全般を指し、狭義では日本で独自に発展した西洋風の料理を指す日本料理の一カテゴリーである。 狭義の洋食は、日本で幕末から明治期にかけて生まれた西洋料理店が発祥である。

まあ、広義で言うと間違ってないんですけどね。今日における「洋食」という単語の用途としては狭義の洋食を指す方が一般的だと思っております。

本来、西洋のロックンロールから派生した音楽のジャンルを指す言葉である「ポップ・ミュージック」を、インディーズのパンクバンドや、サイケデリックなロックバンドに対して使用しないのと似ていると感じます。

時代の流れによって引き起こされる多様化

音楽にも食にも「時代の流れによって引き起こされる多様化」があります。

音楽において当時はポップ・ミュージックと一括りにされていましたが、ロックやメタル、パンクにフォーク、ヒップホップ、EDMなどなど多様なジャンルを一括りに呼ぶことは出来ない時代となっています。

食においても同様です。高級なフランス料理フルコースが一般市民の憧れの料理となり、イタリアンがお洒落でコスパの良いデート飯として流行し、スペインのパエリア、ドイツのオクトーバーフェストなどなど日々様々な食文化が日本に浸透しています。つまり現代は西洋の料理を一括りに「洋食」と言っていた時代とは全く違う世界なのです。

それはこの多様化が「文化の進歩」でもあると考えています。人間は日々、面白いもの・楽しいもの・カッコいいもの・美味しいもの・自分にとってメリットになるものを追求します。そうやって文明は進歩していくのです。

なのでフレンチやイタリアンを指して「洋食」と言っている方を見ると、「あらら、昔の人かな?」とまで思っちゃうのです。

長々と書きましたが、次にフレンチを食べながら「洋食って美味しいね!」と言っている人を見たら・・「それ、フレンチやし、洋食ちゃいますよ?」と心の中で言ってやろうと思います。





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