モトオミさん 【青春記】

大学に籍を置きながらコピーライター養成講座に通った

最初の授業が終わり
近くの居酒屋へクラスの皆さんと行った
授業が終わったら毎回その居酒屋に呑みに行くのが恒例だった

僕は先生のモトオミさんと話すことができた
モトオミさんは
「先生じゃないよ、先輩なんだよ」
というスタンスだった

飲み会の最中
僕はトイレに行った
そしたら先に入っていたモトオミさんが出てきた
僕はお辞儀した

モトオミさんは言った

「いい湯加減だったよ」

こんな大人になりたい
そう思った

僕はコピーライターになれなかったが
こうして書いている

サポートしていただけたら、とてもありがたいです。