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サボりにサボったARI 2023年シーズン振り返り

 こんにちは、gotuです。昨シーズンまでなるべく書いていた各試合感想を盛大にサボり、せめてシーズン振り返りぐらい書こうとか考えてる間にスーパーボウルも終わっちゃいました。いやーいい試合でしたね。どうあがいても同地区ライバルを応援する気になれない私としてはちょうどいい内容でした。
 今シーズンですが、見るまでの手間がちょっと増えるだけでこんな煩わしくなるもんなのかなーと感じたのと、シーズン前からわかってはいましたが振るわなかったシーズンですのでどうしても面倒さが出ちゃいました。

さて、ARIのシーズンを振り返ってみようかと思います。なるべくポジティブに

若返りのための若手主体なチーム構成

 さて2023年シーズン、ARIはかなりルーキーに機会が与えられました。なんとドラフト選手からルーキーFA合わせて14名のルーキーが機会を与えられました。最後の2週間は14名のルーキーがアクティブロスター登録され機会を得ました。もちろんNFL内でトップ。ルーキーのスターター出場の合計は64と2位に当たるHOU、LARの55という数字からすると圧倒的でした。(なおStroudやPuca君のようなスターは生まれてません…)

 シーズン前からのGMのチーム若返りへの一貫した姿勢を感じたシーズンであり、このチームの未来を支える選手陣を多く見られたという意味合いではなかなか楽しめました。

不毛の地の呪いを解いた?McBride

 苦節?34年遂に2年目TEのTrey McBrideが1試合100yd越えを達成してくれました。”Arizona” Cardinalsとしては初です。

 先発Ertzのシーズン途中負傷離脱によるスナップ数増につれ、目立ってき、活躍してくれました。
 結果、81Rec 825yd 3TD!!


Arizona Reading Receiver

まさかのARIのリーディングレシーバーになりました。
この結果につながったのはARIのO#スキームの変更が大きいなと感じます。新OCのPetzingがセットバックからのプレーを好みTEの扱いはK2よりかなりうまいです。それに対してK2と比べるとスロットの扱いはなんか微妙です。
細かなARI TEの歴代記録のランク入り見たら結構な割合でランクインしてそう…

2024年ドラフトのQB指名予想を黙らせたMurray

 昨年ACLを切断し、開幕復帰はかなり怪しいと言われていたMurray。結局復帰したのはWeek10でした。それまでのDobbs、TuneがQBとしてかなりしんどいものがありましたし、POは既に絶望的な状況の中の復帰でした。慣れないセットバック隊形からのO#のため最初は苦労していましたが、徐々に慣れてきた最後の3週はいい内容で来季以降に希望を持てる形で終わりました。ラン主体で構成されたO#なためスタッツは控え目ですがそれ以前の控えQBレベルとは大きく差がある部分を見せてくれました。
 ドラフト順位が4位まで落ちたって点もあるかと思いますが、MurrayをトレードしてQB指名しようという声はほぼほぼなくなりました。彼の成果だと思います。

新コーチに思うこと

 チームの状況が状況だったために正直あまり対応に結果が伴わない場合も評価は大して落ちない状況だったこともあり、最も伸び伸びコール出せてたんじゃないかと思われるARIのコーチ陣に思うことです。
Jonathan Gannon HC:
 まずチームの規律を整え直そうとした部分には好感が持ててます。(その結果漏れ聞こえてきたK2時代の規律の無さも割と衝撃でした…)。チーム戦力があまりにも揃っていない点もありますが、大体の試合で後追いになりがちだった点のみが気になるところ。

Drew Petzing OC:
 
セットバック隊形主体への展開自体に悪い印象はなく、前年より確実に向上したなと思うのがTEの扱い、逆に動かしてる割にSlot WRの機能性は微妙な印象。気になる点はまず2nd Downのアプローチ、印象としてここがあまりにも下手でした。2nd & Longシチュエーションでのラン選択の割合が妙に多く、結果3rd downが厳しい状況になることがかなり多かった。
 4th ギャンブル選択についても、選択自体はアナリティクス的には大半いい方の選択だったようですが成功率が15/34の44%は非常によろしくない。ショートヤード獲るデザインがランでゴリ押しが利かない場合の成功率がかなり怪しかったです。
 ランががっつり出たら機能するけどそうでないと厳しいって印象でした。

Nick Rallis DC:
 
アグレッシブめなのは好印象ですが、駒が足りていない。特にDLがPHIのあのメンツからよそだとローテーション要員じゃね?って内容のメンツだったのがかなり効いています。特にシーズン後半は全然プレッシャーが届かなかったのは気になる要因です。プレッシャーが一度届けばいい感じですが、届かない場合はランD#は相変わらず崩壊していました。DLのメンツがまじで足りていない。

全体として、
 
大きな悪印象はありませんでしたが、前政権のうまかった部分も気づかされる内容でした。ショートヤードへのアプローチK2かなりうまかったんだなってのと、その恩恵として結構な数やってたギャンブルへのストレスが少なかったんだなーと思います。WASでもその面を見せてくれるといいですね。
 唯一不満があるのは選手の起用、以前からARI所属の選手の起用がかなり微妙でした。CollinsのEdge転向は案の定不発、ひどかったWilsonのシーズン中盤までの先発起用、昨年Slotとして活躍していたDortchをリターナー専任起用などなぜそうした?って思う部分がありました。Whiteの相方ろくに決まってないのにCollinsのEdge継続らしいという情報が流れてきているのは残念でなりません。彼も移籍直前か移籍後に花開くってパターンになりそう… そして、焼け野原となった2022年ドラフト組、2年目にして8人中残っているのは3人、McBride以外は当落線上ぎりぎりです…あの禿の傷は深い…

最後に

 サラリーの健全化と若返りのため大鉈を振るったシーズンでした。とにかくタレントが足りないのでコーチも選手にも文句言いづらい。ヘイトは大体あの禿に向きます。
 なので改め本当にドラフトが大切になります。ドラフトでタレントを確保できるようになれば健全な循環が出来ると思うので頑張ってほしい限り。取り敢えずまずエースWRを確保、あとはラインマンを整えてくれることを祈ってます。
 あとあれですね、明確な捨てシーズンというか蔑ろにしてもいいチーム扱いされると審判の判断が相手チームよりになりがちだというのを感じたシーズンでもあったのでこういった捨てシーズンみたいな事態にならないようにしたいもんだなとも思います。
 取り敢えず目標は2年以内に地区優勝争いが出来るレベルになること。今のNFC西でそれぐらいまで行ければPOはいけるんじゃないかなと思いますし。


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