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Curtom Records 第1話 Leroy Hutson

R&B/Soul シンガー:リロイハトソン
1945年6月4日
ニュージャージー州生まれ

歯科医を目指し、シカゴのハワード大学に進学。
同い年でルームメイトでもあったダニーハサウェイとMayfield Singersに参加、Mayfield Singers は1966年カーティスメイフィールドのMayfield RecordsからシングルI've Been Tryingをリリースした。

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女性シンガーDeborah RollinsとSugar and Spiceを結成、1969年にKapp RecordsからシングルDreamsをリリースした。

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その後、リロイハトソンとダニーハサウェイはカーティスメイフィールドのCurtom Recordsで音楽制作に関わるようになる。

親友だった2人は、1968年のキング牧師暗殺やベトナム戦争について、どう思いどんな話を交わしたのだろう…

ダニーハサウェイ1970年のデビュー曲The Gettoはリロイハトソンとの共作であり、混沌とした世の中に対する2人の強い想いを感じます(ダニーの娘、1歳のレイラハサウェイの泣き声が入っている曲)

そんな中リロイハトソンはカーティスメイフィールドから認められて、1971年にカーティスの後釜としてImpressionsのリードシンガーに大抜擢されます。

その後リロイハトソンはCurtom Recordsでソロ作品をいくつもリリースし、他のアーティストをプロデュースもします。

そんな、リロイハトソンの息子、J.R.Hutsonもまたミュージシャンであり、近年ジルスコットやミュージックソウルチャイルド、そしてレイラハサウェイの製作に関わっています。

偉大なるミュージシャンの息子、娘が音楽の現場で出会い、父親の話を交わす‥
そんな事があったのかもしれません。

2018年5月、リロイハトソン初の来日公演があり、ビルボードライブ大阪まで観に行って来ました。本人が目の前にいる感動が今も蘇ってきます。70年代の歌声と全く変わってなくて素晴らしいライブでした。

僭越ながら、リロイハトソンの代表曲である
I Think I'm Falling In Loveをギターでカバーさせて頂きました。

原曲がこちら


わたくしGottiによるカバー動画です。ギターでメロディを弾き、バックトラックも各楽器全て自身で演奏、打ち込んでおります。

この歌は、キャッチーなメロディに聞こえますが、譜面に起こしてみると16部音符が羅列していて、歌をギターで表現するのが非常に難しかったです。

コード進行は特別なものはなく、ソウルミュージックやアシッドジャズ等でもよくあるシンプルなものです。

この曲はなんでこんなにかっこいいのかを研究してみても、これと言うわかりやすい答えがなく、だからこそリロイハトソンは音楽センスがずば抜けてると感じました。

楽器の音色、各楽器のGroove感、全てが美しく混ざり合い最高の曲になっているのだと思います。


次回Curtom Records 第2話はダニーハサウェイについて書かせて頂きます。

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