京本テープ
1980年代後半のものであろう
当時の京本政樹氏ファンクラブのメンバーの誕生日に贈ってもらえたメッセージ(片面5分ほど)入りカセットテープ
ひとりひとり個別と言うわけではないので当然と言えば当然なんだが男性が聴くことは想定しておらず「女性に歳を訊くなんて」なんつー台詞もあったりする
(これ1種類だけでなく時期によって替わるとかあったのかどうかは不明)
おそらく台本などはなかったのであろうと推測される、わかるひとにはわかってもらえると思うがインタビューを受けてる時のような、あの感じである
5分と時間が限られているので脱線したりはないけれど(笑
時間も短いことだしテープ起こししてみました
途中「まあ」とか「この」とかあまり意味の無い言葉も多いのでそういうのは省いたりはしてますがほぼ忠実です
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お誕生日おめでとう
元気バリバリの京本政樹でございます
や、京本政樹です
(ハッピーバースデートゥーユーのメロディ♬)
(森田健作さんの真似で)「キミは」・・・じゃない、これは森田健作さんですね
あなたは今日でいったいいくつになるんでしょうか?
あ、どうも失礼しました、女性に歳を訊くなんてのは、まァ、俺としたことが
ボクはですねぇ、誕生日と言うと忘れられない思い出がひとつあるんです
ボクが作曲をするようになったきっかけは実は誕生日プレゼントでもらったギターなんですね
中1の頃、当時は白いギターなんてのが流行ってましてチェリッシュが歌ってましたね、白いギター
♪~白いギターに~(口ずさむ)
って歌を聴きながら白いギターにすごくあこがれてたんですが
誕生日のプレゼントにそれを欲しいと言うふうに親に頼んだんですけれども実際にもらったのがなんとただのクラッシックギターだったんですね
ウチには姉がおりまして姉はずっとフルートとかピアノのクラッシックをやってたものですからボクがギターをほしいって言った時にですね、ウチのこの父親、母親はどうせやるんだったら本格的にギターをと思ったんでしょうね
でも、当時のボクはガッカリしましてね、1年ぐらい押し入れに放りっぱなしだったんですね
ワガママなんだからもう本当にボクは
その頃はただ白いギターに憧れていただけなんですけども
ところがなんと1年後に井上陽水の大ブームがありまして実はその時に初めてそのギターを弾いたんです
それからずっと今でも曲作りの時にはそのギターを使ってるんですけどね
もちろん、あれから何台もギターを使ったりしたんですけれどいまだにその当時使ってたギターを、もう十何年前ですね、買ってもらったギターを使って作曲をしていると
皆さんにもそういう楽しい思い出がたくさんあると思うんですけれども
それがボクの場合は現在の仕事と密接につながってるんですね
忘れようと思っても忘れられない楽しいハッピーなすばらしいなんとなく微笑ましいボクの思い出なんですね
あなたはもうプレゼントもらいましたか?
家族からもらいました?恋人からですか?
あ、恋人なんていない? かわいそうですね
じゃボクから心をこめたひと言を贈りましょう
「ボクはあなたの恋人です」
誕生日おめでとう
(少し口調を変えて)誕生日おめでとう、や、違うな
(明るめに)
お誕生日おめでとう!ハッピーバースデイトゥユー!
バンザイ!!
何がバンザイなんですかね?
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40年と近くも前の大変有難いお言葉に今さらツッコむのもどうかとは思うが「かわいそう」とか「何がバンザイなんですかね?」とかは余計じゃないかなって思う(笑
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