必殺仕事人Ⅴ外伝「青春を美しく生きたのはへんなおじさん」
九十九一族の死闘の後
それでも先の事が不安になり物思いにふける竜
何者かの視線を感じる
「やつはどうしてるかな?」政を思い浮かべる竜
いきなりづかづかと家に入り込む加代
「あんたねぇ、もう邪魔者いなくなったんだからばんばん仕事しなさいよ!」
捲し立てられ「やれやれ」と苦笑いの竜
裏の仕事はともかく表の仕事は続けなければ、と組紐の営業に町へと出る竜
やはり明らかに何者かの視線を感じる
だか殺気ではなくなんか生ヌル~い、ヤな感じだが緊張が走る
「順ちゃ~ん!!」
後ろのほうから玉助に追いかけられた順之助が駆けてきて竜を追い抜き去っていく
「アイツもたいへんだなぁ」
ふと気が抜けた瞬間、襲い掛かってくるヘンなおじさん「竜さーまぁ」
不意なことにビビる竜
どこからともなく飛んでくる薔薇の花がおじさんの脳天に突き刺さる
いったん気絶するも立ち上がり何事もなかったかのように去っていくおじさん
「あーびっくりしたー」まだドキドキしている竜
「よォ!」政登場
政「何だったんだ、今の?」
竜「さあ?」
顔を見合わせ微笑むふたり
政「この先にうまい蕎麦屋みつけたぜ」
竜「おめぇのおごりならな」
去っていくふたり
物陰からじっと見ているさっきのへんなおじさん(花は刺さったまま)
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