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風鈴捕物帳

東映時代劇YouTubeで「風鈴捕物帳」の配信を見ています

(1話2話は2023年6月から固定、1年経って3話から始まったようで3話は見逃した)

1978年、西郷輝彦さん主演の王道的と言うか正統派活劇である

番組独自の特徴としては主人公、新吉の十手が普通の刀並みにデカいことと水沢アキさん演じる「くノ一」が登場すること、そして原作に石森章太郎の名前があることです

とは言うものの石森先生の作品リストには「風鈴捕物帳」の名前は見つけられません

1974年に「くノ一捕物帖」と言う作品があり、自分はその続編「新・くノ一捕物帖・大江戸緋鳥808」を読みましたがあまりにもティストが違いその作品を映像化したものとはとても思えません

もしかしたら最初はそのつもりではあったけれど、そのままでは無理とか、作っていく段階であまりに違うものになりそうだと判断されてタイトルを変えたのでしょうか?
それともキャラクター等は違ってもお話のアイディアとかエピソードとかのみ流用したものがあったとか?

まあ、子供向けのヒーローものやなんかでもキャラクターデザインや設定のアイディア等のみで参加した形でも「原作」とクレジットされるのは当時、珍しいことでは無かったので、そういうことなのであろうと思われます

オープニングで使用される石森先生のイラストを見ると主人公、新吉は西郷輝彦さんほどキリリとした凛々しさはなく、どちらかと言うと頼りなさげな感じでありくノ一おりんはシャープでかっこよく描かれています

初期段階と言うか石森先生の頭の中ではそういうふうに想定されていたのかも

(実際の作品では新吉は真っ当な熱血漢となっています)

問題(ってワケでもないけど)なのがくノ一おりんは、これが「まあ可愛らしい」とお爺ちゃんお婆ちゃんが目を細めて愛でるレベルの可愛らしさで微笑ましいことです(どーゆー例え方や)
くノ一で無くてどっかのお姫様でいいんじゃね?とも思うがそれでは「あんみつ姫」になってしまいそうな(笑

陰ながら役には立ってはいますがそれも見た目に反して(失礼!)有能なお供の二人がついているからです
このお供と言うのが松山省二、鈴木ヒロミツなのだから作品の雰囲気もわかりますね

さて、くノ一おりんは普段の町娘から忍者装束に変身します
最初はくるくる回るだけだったのだが後に赤い背景の前で宙返りするシルエットが挿入されるように(ちょっと仮面ライダーっぽい)

忍者装束は半袖でミニスカ?の丈もなんか中途半端、生地の素材のせいか動きにくそうで野暮ったい感じなのがちと残念

由美かおるさんのかげろうお銀(水戸黄門)が意外と後の1986年からとしても石森先生原作「変身忍者嵐」(1972年)ってのがあったし更にその前にも東映作品「仮面の忍者赤影」(1969年)でもとっくにミニスカ忍者が登場している(どなたかこの辺りを詳しく研究しておられる方はいないものだろうか、いや、いるはずだ)

後にグラビアを披露しセクシーなお仕事もこなすようになった水沢アキさんだがこの頃はまだ清純派(だったはず)

何も原作?漫画のようなスタイル(ワンピースの水着状の鎖帷子)にしろとまでは言いませんがデザインとか素材次第でもっと水沢アキさんの魅力を活かせたはずだと思うので、ちょっともったいないかなー(おそろしいもので見慣れてくるとこれでもいいかと思えてくるのだが)

作品自体は面白いことは面白いのだが新吉がおりんとかお供のふたりに関して気付いているのかどうかも含めてその辺りあまり言及がなくよくわからないのが少し物足りないところ

とか言ってたら第7話でおりんがバレそうになりかけてた!
これから関係性とか変わってくるのかも!これから先も楽しみです!!






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