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「ペンで描く」の作例模写を始めてみたら起きた変化(ペンで描くの模写①)

我流でのペン画スケッチが頭打ちになってしまったので
面倒だと思いながらも「ペンで描く」の作例模写を始める事にしました

この記事は「ペンで描く」の作例を模写しはじめようと思います
の続きの記事になります


「ペンで描く」の作例をひたすら模写して感じたことをまとめています
ちなみに本文は読んでません
(20年前に同じ作者の「鉛筆で描く」は読みました)
作例を模写するだけでも得るものはあるんだな~と
思ってもらえると思います


「ペンで描く」の模写の目的は2つ

210909ペン画のタッチ2


「ペンで描く」の模写の目的
は下の2つです
・白いきれいな壁をタッチで表現できるようになる
・自分とは違った作風の絵を描く


目的をこれにした理由は
きれいな壁の汚れや凸凹などを
タッチで表現できるようになりたいと以前から思ってた
からなんですよ
はっきり見える何かならタッチを入れることはできるんですが
はっきりとは見えない何かをタッチで表現するのは怖いんですよ
傷や別の何かに見えるんじゃないかなって
(10年近く前に仕事でボールペンを使って
タッチや輪郭線を入れる作風の絵を描いたことがあるんですが
その頃から練習しなきゃと思いながら避けてました)

あとはスケッチで自分の作風が安定してきてしまったんで
輪郭線だけじゃなくてもっとタッチを多用した
ペン画に淡彩っぽい作風が描けるようになりたいと思ったからなんです


模写する作例の選定基準

・「単純すぎて、めんどう」と感じたら描く
・2,3時間で終わりそうだと思ったら描く
・1日15分以上描かない

これで毎日何も考えずにタイマーをセットするだけで
作業的に模写スイッチを入れることができるようになりました


「ペンで描く」A.L.グプティル著には
模写する意味がなさそうな簡単な作例から
とてもじゃないけど模写できないような緻密な作例まであるんで
いちいち何を描くか迷ってしまうと精神的負担が大きくなっちゃうんですよ
そこで、おおざっぱに模写する作例の基準を決めたんです

日課が続かないって人は
何も考えずに作業に入れるような仕組みづくり
してみると意外とすんなりできるようになるかもしれません

最初のトーンや線を引くだけの練習で感じたこと

画像1

210611ペンで描く1.5

210611ペンで描く2

基準を決めなければ間違いなくスルーしてたでしょうね
ただ面倒なだけの作業でしたが
やってみると意外と感じたことは多かったんですよ

・ストロークの角度によって全然平行に引けない角度がある
・何を基準に考えてペンを動かしているのかわからないトーンの表現がある
・トーン表現の場合は線同士をくっつける

普段なら引きにくい角度の線は紙を回転させて引いてたんで
角度によって、ここまで引きにくい線があるのか~ってのは盲点でした
トーンについては「つなぎ合わせる」など
初歩的なことも知りませんでしたが
知識や経験の不足なんで仕方ないと思って
どんどん次に進みました

開始からたった数週間、たった数時間の模写ですが
上記までのような簡単なタッチや階調の模写をしただけで
ツイッターで流れてくる一見きれいなイラストのタッチを見たときに
基礎練習したことない人だな~と感じるようになっちゃったんですよ

基本を習得した人が基本を無視しているのか
基本を知らないからできていないのかは
自分より経験が浅い人に対しては何となくわかっちゃう
んですよ
趣味で描いているなら何の問題もないんですが
プロやプロ志望が基本を知らないのはマズいです

突然、今までペンを使ったスケッチを
SNSにあげていたのが恥ずかしくなってきました

まあ後悔しても仕方ないんで
ここからがペン画のスタートと思って作例模写を続けます


面倒だと思いながらも鉛筆でアタリをとり始めた

210618ペンで描く


めんどくさかったんで鉛筆でアタリは取らず
上図の左半分までは、いきなりペンで描いてましたが
さすがに作例が複雑になってきたんで
右ページからアタリを取り始めました

鉛筆であたりを取り始めると
変な所に頭を使う必要がなくなるんで
タッチの勢いとストロークのリズムに集中できるようになったんですよ
もっと早くからやればよかったと後悔しました


「タッチの形を真似る」⇔「タッチの勢いを真似る」


このあたりの作例模写をしていて
「タッチの形を真似る」⇔「タッチの勢いを真似る」
の両立をどうするか?ってことを考え始めたんですよ

僕は作者になったつもりで筆致から同じような勢いを感じられるように
ストロークの長さ勢いを再現する
ように心掛けました
また作者はどんな質感のものを見て描いているのかを
想像する
ようになったんです
今描いている壁はきれいな壁か、汚れている壁かなどです
壁ではわかりにくいんですが
木製の何かを描く場合、立体表現のためのタッチか木目のタッチか
考えながらタッチを入れるようになったんです

その結果、壁や接地面の平面を表現するようなタッチを描いているときに
前半は丁寧に描いてるけど後半はリズムにのって惰性で手を動かしてるだけだなとか感じ始めるようになりました

210626ペン画

210922ペン画


こうなってくると作者と同じようなペンが欲しくなってくるんですよね
違うペンだと筆致の再現ができませんから
ペンの角度や力の入れ具合、勢いの何が悪いのかの検証ができません
そこでいくつかペンを試してみる事にしました

210713ペン

最初はピグマペンで始めたんですが
この頃はスクールGペン、ふでDE万年を使ってます



次回はペンについても書く予定です


まとめ

210909ペン画のタッチ


模写のおかげで、はっきり見えるわけじゃない汚れや何かを
タッチで表現することができるようになり始めました
まだ、きれいな壁にタッチを入れると
線が目立ちすぎてしまいそうで怖いですが
数をこなして加減を身につけていこうと思います

特に何かが見えるわけじゃなくても
「面を説明する為に入れてるタッチ」を感覚的につかむことができるようになったのは大きかったと思います


ただ何となく模写をしても
ただ描いただけの自己満足で終わっちゃう可能性があります
目的を決めて模写をしてみてはいかがでしょうか?

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