人から貰ったお題~ミイラ~

私ミイラ!!何処にでも居るフツーの中学三年生のミイラ!!

でも…私には…誰にも言えない秘密があるの…実は…実は…

この世界を守る…マジックミイラ・マミーちゃん!なの!!!!!

この世界にガイコツ王国が攻め込もうとしてきている…それでミイラ一族の私が…この世界を守るって訳!!あ~あ!私は普通に勉強したりお洒落したり…憧れのキシャン先輩と仲良く成りたいのに~!

「よ!ミイラ!そんな所でカサカサしてると学校遅れるぞ!」

「あ!バカタカシ!もー!カサカサとか言うな~!」

「何カリカリしてるんだよ~!?カビでも生えたか~?」

「アホーーーーーーーーーー!」

ドゴォと音がしてバカタカシは壁に頭をぶつけた。

「イッテーーーーー!お前~!もう骨と皮だけなんだから殴るなよ!ダイレクトに硬い部分が当たるだろ~!」

「うーるーさーいー!!もー!どっかいけー!」

「たく…一緒に学校行こうとしてただけどな~!」

「あら、タカシ君?どうしたの?全身から血を噴き出して」

「あ!マリンちゃん!何でも無いよ~!一緒に学校行こ~!」

バカタカシが学校のマドンナ、マリンちゃんと一緒に歩いてるのを見たら…少し胸がチクっとした…防腐剤を入れられた時と同じ痛み…ううううう~!違うー!私はキシャン先輩が好きなーのー!!!

「ミイラちゃん…どうしたの…大声だして…?」

「あ!?!?先輩!?えーー!?あはー!?私、何か言ってましたー!?!?」

「う、うん…俺の事…呼んだ…?」

「はわわわわ~!違うんです~!違うんです~!」

その時…先輩の首がゴロリと落ちた…

「フフフフ…マジカルマミー…今こそ…決着を付けるぞ…」

「あ!!スカル大帝!!先輩!!大丈夫ですか!?」

白濁した目の生首を抱えて声をかけても既に手遅れだった。冷たくなった先輩の温度だけが私の体がこの大地にあると言う事を教えてくれた。

「よくも先輩を~!変身!!」

マミマミミイラ!ライミララ!ソクソクシンシンソクシンブツ!

「マジカル・マミー!参上!!即!身!仏!!」

「ガハハハハ!喰らえ~!」

スカル大帝の右ストレートが私の顔を捉える。こんな拳に負ける物か!私は思い切りスカル大帝にタックルをした!!

そして…そのまま…左手で足をかかえ…右掌底を…ナナメ45度で…これが!ステゴロの技!!喰らえ~!マジカルト辻!!!

完全に決まった。スカル大帝は倒れた。しかしまだ油断は出来無い…

「燃えるぜ」

やっぱり立つんだなお前は…でも…今はそれが嬉しい。この為に鍛えた拳、爪先を力一杯叩き込む事が出来る。

「スカル大帝!!足元は大丈夫かしら?」

「ふん!その手は食わん!」

「あら?生首が落ちてるから躓かないか気になっただけよ?勝負に水を差されたりしたくないからね!」

スカル大帝はチラっと足元を見た!今だ!

「マジカルマミー最終奥義!!ショットガン!!」

マジカル王家に伝わるソードオフショットガン!その銃口を持ち!!銃底を…思い切り!!叩き込む!!!!!!!

スカル大帝の頭は枯れ枝が折れる様な音をだして割れた。

「くそ~!これで終わったと思うなよ~!」

あ~あ!私はただただフツーの女の子に成りたいだけなのに…!まだまだ前途多難!でも…バカタカシ…私の事ほっといたら…許さないからね~!

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