その4

五島(福江島)へ移住を決めた理由〜その4〜

前回の記事では、五島に住む「理由 (メリット)」その3 生活費と、その4 地形的な利点についてまとめました。

今回の記事では、五島に住む「理由 (メリット)」その5 個人的理由 と決断までのストーリーをお届けします!

理由その5 : とにかくRPG並みに頻繁にイベントが発生して面白い!

これはおそらく解説が必要でしょう。

例えば、ドラクエでもポケモンでもなんでもいいのですが、主人公が村人に話しかけるとします。

「ようこそ〇〇の街へ!」とか「道具は装備しないと意味ないぞ」みたいなMOBキャラ間満載の事務的なセリフが返ってくるのが東京の日常

「最近、村の畑が荒らされて困っとる。荒らした魔物が南の洞窟に逃げていくのを見たんだが...」とか、「真実を映し出すと言う、◯ーの鏡を探してくれ」みたいなクエスト依頼系のイベントが発生するのが五島の日常。

もしくは「昼寝してたらいつの間にか、◯ざマシン持ってたからあげる」みたいなアイテムゲット系のイベントも高確率発生。


僕たちが五島に上陸して、まずやらなければならなかったのが、家探し

「風が吹けば見つかる。吹かなければいくら頑張っても見つからない。」という哲学の元、不動産屋すらない街での家探しが始まりました。

はじめに、なんとなく自分たちで島のあらゆるエリアを探検してみて、どの地区に住みたいか目星をつけました。

次に、行きつけと化した定食屋中心に、人がたまりそうなところに顔を出しては、出会う人全員に「空き家ありませんか?」と聞いてまわる毎日。

「空き家はたくさんあるんだけどねぇ...誰の家か分かんなかったり、お盆だけ親戚が戻ってくるとかあるからねぇ...でも、とりあえず知り合いに聞いてみてあげるね。」という反応。

その間に、おとどけものとか(オー◯ド博士か?)、手伝いとか色々依頼されたり。

あるいは、たまたま道を歩いて居たら先日歩いた人と出くわして、家に招待されたり (貝とかウニとかもらったり)

その間にしばしば、「ここはどうだろう?空き家っていうのはわかってるんだけど、誰が大家さんなのか今調べてるから、まずは家見に行ってみる?」みたいな感じで召集がかかります

東京では、事前に約束しないで「今日ヒマ?遊ぼーぜ」が通用するのはせいぜい高校生くらいまででしょうが、ここでは朝の時点でノーアポでも何かしらのイベントが発生します。

今の家も人の繋がりで見つけた、というより見つけてもらったのですが、そこに決める前に何人もの人がその周りのさらに多くの人に聞き回ってくれたという経緯があります。ありがたいですね。


それにしても、実際に空き家の数はものすごいのに、一向に住める家が見つからないまま、気づいたら2週間です。

確かに、見ず知らずの他人に家を貸すわけですから、たまたま変な人に貸してしまったらめんどくさい...という気持ちも理解できます。

しかし、それ以上に「不動産=資産(運用してナンボ)」という、東京では当たり前の常識がここでは通用しません

ここでは利益よりも安心感(人の繋がりや信頼)が優先されるのです。

まぁ、そういうお金にガメつくないとこも五島を気に入った理由の一つです。気楽ですよね。


2019年7月現在、やっと家が見つかり、冒険は第二章に突入しました。

題して、「車を探せ」編

「東京で買って乗っていく」というクレイジーな案(1000km)から、「福岡で買う」「佐世保で米軍関係者から買う」「長崎市内で買う」「島内で買う」などなどいろんな可能性がありました。

その間も、気分転換に散歩にでるとまたしても友人にランダム遭遇

ポケモン(初代)でいう、ポッ◯くらい頻繁に出現する友人たち

またしても、事情を話すと知り合いに聞き回ってくれました。

そんなこんなで、結局、車も無事見つけることができました

そこで一旦セーブして、東京に一時帰宅。


8月からは第3章、題して「伝説の装備を探せ」編が始まります

具体的には、草系のモンスター(というより草そのもの)を倒すための『草刈り鎌』、水系のモンスター(というより魚)を倒すための『モリ』、水中の防御力をあげる鎧(というよりウェットスーツ)、晩御飯用に『いいつりざお』、あと地味に家具とか家電とか。

「ただ住む」だけでなく、諸々を手に入れて快適な「島ライフ」を手に入れるため、必要なキーアイテムを探す旅となります。


いかがでしたか?

東京ではみんな多忙ですが、島の人は気持ち的に余裕があり、結果的にイベント発生率が東京より高い (=毎日、飽きない!)ということが伝わったでしょうか?

本当はこの記事で、「決断までのストーリー」も載せるはずでしたが、移住を2日前に妙なテンションになってしまい、深夜に記事を書き始めてしまったのが災いしたのか、割と長くなってしまったので次回に回したいと思います。

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