評価とは、ものが有している力に対して与えられる力の贈り物である
一人ひとりの、周囲の物と人びとにたいするこの価値語の使い方を見れば、評価することは、ランク付けすること、そして等級を定めることのように見える。価値の体系は二項からなる体系のように見える。一つの価値語には必ずその反対の語があるからだ。善-悪、公正-不公正、有徳-不徳、美しい-醜い、有益-無益、などのように。こうした語は、究極の対立である肯定と否定という対立を特殊化したものとして作られているように見える。
(中略)
しかし、価値語は、単に差別し分類するだけではない。その固有の機能