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クリックされるサムネイル!YouTubeプロデューサーの『考察』と『本音』


こんにちは。YouTubeプロデューサーそして、構成作家の田中(@YouTube_GT55です。

普段、企業様やタレント様の、公式YouTubeチャンネルの『立上げブランディング』『運営』『動画の企画制作』などをさせていただいています。

このnoteでは、YouTubeをビジネスブランディングやマーケティングに活用されたい企業様へ向けて、日々の業務の中で体験した『気づき』『仮説』『検証結果』など、YouTubeチャンネルを成長させるためのリアルな情報を発信しています。

※こちらのnoteは2022年4月12日にstand.fm『みんなのYouTube研究所』にて収録された音声配信のテキスト版です。『公式YouTubeはこちら』


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今日のテーマ

今日は、
『クリックされるサムネイル!YouTubeプロデューサーの考察と本音』
というテーマでお話ししたいと思います!

巷でよく言われている『ノウハウ』の中から、
実際に『効果があったもの』『効果の無かったもの』を、私なりにご紹介していきたいと思います。


『サムネイル画像』の重要性


YouTubeを運営していく上で、サムネイルのデザインはとても重要で、これが全てと言っても過言ではありません。

YouTubeに動画をアップロードすると、まず、初期インプレッションによってサムネイル画像が表示されます。

良いサムネイルであれば、クリック率がアップします。

さらに、その内容が面白ければ、視聴維持率が伸び、動画のスコアが良くなります。

この動画のスコアによって、YouTubeにどのくらいオススメしてもらえるかが決まります。

もちろん、スコアが高いほどオススメされやすくなります。
このサイクルが、第2次インプレッション、第3次インプレッション…

と繰り返され、スコアが高くなっていくと、最終的に急上昇ランキングに載ったりして、動画がバズるわけです。
 

「クリックされたところで、動画の内容や編集のクオリティーが低ければ、平均再生率が伸びないので意味がない」

と思う人もいるかもしれません。

でも、そもそもクリックされなければ、そんな議論のリングにも上がれないのです。

サムネイルデザインがいかに大事か、分かっていただけたのではないでしょうか。
 
それでは、実際に検証していきましょう。
 
 
 

①赤・黒・白を使ったサムネイル


 
文字やサムネイル全体のデザインに赤・黒・白を使うというスタイルです。
HIKAKINさんもこのスタイルなので、参考にされている方も多いようですが、HIKAKINさんのサムネイルが伸びるのは、

配色が良いからではなく、

HIKAKINさんの変顔の戦闘力が高いからです。

そもそもYouTubeのテーマカラーが赤・黒・白なので、同じ配色でサムネイルを作って、溶け込んでしまっては意味がありません
サムネイルは『目立ってなんぼ』ですから、効果はあまり無いでしょう。
 
 
 

②黄・紫・緑など、目立つ色を使ったサムネイル


 
海外のキッズ系のチャンネルに多い配色です。

似たようなジャンルでは一定の効果がありましたが、ジャンルが違うと効果はありませんでした

そのジャンルの視聴者さんが見慣れている配色だから伸びたというだけで、

『黄・紫・緑だとクリックされやすい』

ということではないようです。
 
 
 

③文字だけのサムネイル


 
真っ黒な背景に『謝罪』とか、『緊急告知』とか・・・

よくあるスタイルですね!

私も管理しているチャンネルでやったことがありますが、やはり、『文字』よりも『人の顔』の方が戦闘力は高いです。特に『目』は強いですね。

文字だけのサムネイルを時々使う分には良いかもしれませんが、これからスタートするという場合は、イラストでも良いので、人の顔を入れていく方が良いと思います。
 
 
 

④文字の量が多いサムネイル


 
今のトレンドだと、文字が多いより、

『文字が少なめで強いワードを大きく載せる』

という方が、クリック率が高くなっています。

例えば、こういったサムネイル画像ですね↓↓↓↓↓


 


⑤釣りサムネイル


 
『大惨事』とか『衝撃の』というワードを入れたり、

モザイクをしたりして、ついクリックしてしまいたくなるようなモチベーションを作る手法です。

これに関しては、私は今はやっていません。

と言うのも、YouTubeの人工知能が、炎上しそうな動画のサムネイルを嫌がるからです。

流血している映像や何かの事故の映像など、危なそうな動画なのかな?
と、AIが不安視した場合は、オススメしてもらえません。

ただ、ちょっと
『もったい付けたい部分』
『結果どうなったかは動画でみてね』

という部分を黒く塗りつぶす方法なら、AIも嫌がらないようです。
 
また、釣りサムネを使うと、
『クリック率が高まるけれど早期離脱率も高まる』
という結果も出ています。

クリックしてもらっても、結局30秒も見ずに動画を閉じられてしまうことが多いので、やってよかったことは一度もありません。
 
 
 

⑥匂わせサムネイル


 
『○○した結果大変なことに?』というように、動画タイトルで問いかけて、サムネイルでピークの画をチョイ見せして匂わせる手法です。

全部見せてしまってはネタバレになるので、黒く塗りつぶしたり、モザイクをしたりして隠します。

こういうサムネイルは、『クリック率を高める』という目的ですと、最近ではあまり効果が無いです。

なぜかというと、AIがめちゃくちゃ賢くなっているからです。
YouTubeの人工知能は、我々が公開設定として入力したタグや文字列だけではなく、サムネイル画像も読んで、テキストタグを付けています。

試しに、モンストをプレイしている動画の公開設定に
『素人DIY』
とタグを入れて、どうなるか検証した場合、

テロップや字幕は入れず、サムネイルはモンストだけにして、説明欄やタグには全て『素人DIY』と入れましたが、結果としては、モンストの動画に関連付きました。

AIは画像を読んで、バックグラウンドで『#モンスト』とハッシュタグを付けたんですね。

それくらい賢くなっているので、匂わせのサムネイルを作るくらいなら、戦闘力の高いキーワードをドーンと配置した方が、良いと思います。
 
 
 

お手本になるサムネイル


 
いくつか紹介してきましたが、結局どんなサムネイルが良いのか?というと、ズバリ、オリラジのあっちゃんのサムネイルです。
『中田敦彦のYouTube大学』のサムネイルを見てみてください。

例えば、こういったサムネイル画像ですね↓↓↓↓↓




50%くらいの面積を人物が占めていて、そこに大きめの文字が入っているものが多いです。

トレンドはいろいろありますが、企業様が初めてチャンネルを開始していくにあたって、踏襲していけるデザインがあるとすれば、これが模範解答かなと思っています。
 
 
 

サムネイルの学び方


 
サムネイルに関して、「どうやって勉強すればいいですか」「参考書はありますか」と質問をいただくことがあります。

これは、映画のポスターから学ぶのがオススメです。
映画のポスターの画像をジャンル別にしているブログもあったりします。
こういうものはすごく分かりやすいので、効果があると思います。


サムネイルの作り方のポイント


 
サムネイルを編集するときには、大きい画面を見ながら作業する方が多いと思います。

編集はそれでも良いのですが、そろそろ完パケしようかな、というときには、親指の爪くらいのサイズに縮小してプレビューしてみてください。

最終的に表示されるときには小さくなるので、実際のバランスを見るためです。
 
また、気になるチャンネルや関連動画の一覧をスクショして、そこに自分のサムネイルを貼り付けて、他と見劣りしないかチェックしてみるのもオススメです。

面倒かもしれませんが、やるのとやらないのでは確実にクリック率に差が出ますので、ぜひやっていただきたいです。
 
 
 

今日のまとめ


 
平均再生率の改善

関連流入の増やし方

などについて考える前に、

まずは公開後48時間で平均クリック率が10~15%くらい出せるような取り組みをしておかないと、いつまで経っても第2ステップには上がれません。

今日ご紹介したサムネイルの作り方のパターンの他にも、いろいろあると思いますので、「こんなのもありますよ」というのがあれば、ぜひコメントで教えていただければと思います!
 


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おわりに

ということで今回は、
『クリックされるサムネイル!YouTubeプロデューサーの考察と本音』
というテーマでお話しさせていただきました!

こういったコンテンツが、御社の公式YouTubeチャンネル運営の一助になれば幸いです。
是非、オーディエンスの心を揺らすこと、そしてYouTubeで共に勝ち上がって行きましょう!

それではまた、次回の配信でお会いしましょう!

ご視聴ありがとうございました。

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