烈火のごとく
1月10日
作業中、隣の若いのが「わき見」で交代のオヤジにパチられた。
ずっと手元を見ながら作業して一瞬でも視線を上げるわけにはいかないから首が痛くなる。ガマンできずにひと呼吸置いたら「どこ見てんだ」。と来てしまったわけだ。「視線あげたかもしれないですがどこも見たつもりはありません」と返してしまったから、「担当台で待ってろ」となった。
結果的に連れてかれなくてよかったんだが、その分担当台の前で烈火のごとく怒鳴られ、ののしられ、大勢の前でいい恥さらしになってしまった。
まあこの恥をかかせるのが狙いなんだろうけれどそりゃあ大変な騒ぎだ。
俺はさ、絶対注意されないようにかなり一生懸命やってるぞ。
だって注意されて今日の様にやられたら黙ってすいませんと言える自信がないよ。ということは注意を受けた段階で仮釈はぶっ飛ぶってことだろ。
だからロボットだよ、ロボット。何にも考えずにロボットになって作業してる。笑うかい?こんな俺でも慎重にやってる。今度こそは仮釈もらいたいんだよ。
それにしても今日の若いのはよく耐えた。立派だった。
年なんだから自信がないなんて言ってないで若いの見習えって?
その通りです。
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若い刑務官は、調子に乗ってるやつ多いんだ。
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