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オナラの問題

2014.4.30
 整列しているときや、検診場のような人が集まる狭い場所で、平気で屁をして喜んでいるバカがいる。
 「臭え!」なんてリアクションをにやけて待っているのだ。
 場所が場所だけに、臭ってきても逃げ場がない。臭ってきたら俺は何の迷いもなくぶん殴る。…と、言いたいところだが過去にはそんなことがあっても、今回は仮釈放作戦のために、ただひたすら耐えるのみだ。
「こんなとこで屁なんかしてんじゃねえよ」というセリフも喧嘩のゴングを鳴らしかねないので」ぐっと飲みこむ。

 しかしながら人間、出物腫物所かまわず。なんてことわざがある以上、そんなに攻めることもできない。「お前は屁をしないのか」と言われれば否定するしかなく、舎房で屁をされても「すみません」と言われたら、許すしかない。
 でもさ、今でこそ、この屁の事でいろいろ言っているが、昔は俺も人前で屁をしては喜んでいるときがあったよ。そのころの周りの人の事、今考えると恥ずかしくなるよ。
 記憶に残るものにこんなことがあった。甲府の雑居にいた、二人の会話だ。
「よく屁をするね。少しは我慢してくださいよ。」
「仕方ないよ。我慢するのは体に良くないから」
「そんことないですよ。ただ癖になっているんですよ。」
「うるさいな。そんなこと言ってるあんただって、屁ぐらいするでしょ」

そのあとだ。彼はキッパリこう言った。

「私は人前では絶対オナラはしません」。

当時は、どちらの言ってることが正しいんだろうって考えたけれども、今は彼が立派なマナーの持ち主のような気がするね。

PS:中学校の時、彼女と初めて映画を見に行ってオナラしちゃったときはさ、慌てて自分で全部吸い込んだけどなあ。やっぱばれてたよ。

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