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「処遇上」って?

2014/10/30 記
 調査中の今日は、朝から日がさしていたので外運動に出た。
 するとなぜか3人1組で取りカゴの中へ。
 一緒になった人に聞くと、合同運動とかいって月に一度あるらしい。
 へぇ、びっくり。
 これまで調査中の運動で他人と一緒になんてなかったからな。何から何まで北海道は優しいよ。
 一緒になった二人とも東京の人だった。新宿と、文京区。
 ひとりは新宿で大麻を吸いながら歩いていて二度目の逮捕だって。
 あたりまえだつーの。
 だけど二度目でも懲役10ヶ月。
 やっぱ草は安いね。
 いじめで調査になったらしい。
 聞けば包茎のやつに包茎って言っただけだとか。
 これもくだらねー。
 ここは刑務所で中学校じゃないんだよって感じだな。
 もうひとりはオヤジに飛んだものだから、懲罰が終わっても工場には出してもらえず「処遇上」扱いでこの4舎2階にすえおかれて、調査と同じマメセンやってる。
 何でも工場に降りた際、担当にひとことふたこと言われて言い返すと、出ていけと言い捨てられた。
 本人居直って出て行こうとすると、オヤジが後からついてきて、工場から死角になったところで暴行されたので揉み合ったらしい。
 この話は見てないからほんとかどうかわからないけどここにいる限りではある程度事実なんだろうね。
 
 そしてこの、懲役ではよく耳にする「処遇上」という身分。
 工場で他の人たちと一緒に作業させられない人たちのことだ。
 ヤクザの大親分や、タレントなどの有名人から、ホモやニューハーフに罪名特殊な懲役と、あとは頭のおかしなやつ。
 この人たちは刑務所に来た時からすでに「処遇上」だ。
 今日あった人のように懲罰の内容で身分を「処遇上」に切り替えられて懲らしめられているのもいる。
 何しろテレビがないのはもちろんのこと、人と話ができないのも長く続けば意外と苦しい。
 今日の彼も、月に一回の合同運動で話ができるのがとても楽しみだと言っていた。
 「処遇上」。
 無人島にいるようなものだからね。

PS
本日、一昨日に運ばれた病院に、脳のCTの結果を聞きに行った。
 脳の萎縮もなければ、傷もなく、神経も至って健康。何の問題もないとのこと。
 長年のドラッグの使用から、脳はダメージを受けてると思っていたが、そうでもなかった。
 改めて丈夫に産んでくれたお袋に感謝したい。
 それではなぜ突然気を失ったのか。
 疲れ、ストレス、栄養不足。
なにあれ、眠剤一錠が不味かったのだとのこと。人からもらった訳のわからないのはもう飲まないようにって。
 心配してくれた方々、問題なさそうです。ご心配かけました。
明日からまた仕事。
 行かなくちゃならないだろうな。

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