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痔になったお話

2014/8/3 記
 佐賀少年刑務所に訓練で行っていた半年間、便秘の薬を出してくれなかってのでクソと戦い続けた結果、ウンコすると菊の花びらの一枚がぽこりと膨らんだ気がする。
 健康番組の影響が妙に悪い方へ考えさせ、気が沈むのだ。
 12〜15年前、甲府に務めていた時始めて痔になった。
 夜寝ていると肛門からクソが半分飛び出した感じがして漏らしたのかと飛び起きた。チリ紙を当てるとピリッと痛む。
 漏らしたわけではないようだが、現状をなんとか確認しようとポーズをとっても見れるわけがない。
 電気カミソリのカバーに付いている鏡を使ってみるしかないと、ああでもない、こうでもないとポーズを繰り返してようやくわかった。
 肛門の一部が親指の先ほどに腫れているのだ。
 そこに先ほどから、夜勤のオヤジが俺の怪しい動きをずっと見ていたらしく、
 「何やってんだ」。
 俺に恥ずかしいもクソもない。
事情を説明すると、
 「もう遅いから明日今言え。おかしなことしてないで早く寝ろ」
で終わりだ。
 この時は歩き方が変わるほど痛かったな。
 翌日医務に申し出ると、工場に医務のオヤジがやってきて食堂に連れ込まれ、壁に手をついて尻を出せと言われた。
 ビニール手袋をした医務のオヤジにケツを犯されたよ。
 ぎゃーぎゃー言ったが終わったあと、
 「こりゃあ押し込める痔じないな。とば口が腫れてんだから」
って。
「てめーふざけんな」って言ったよ。散々痛い思いさせときやがって。
 作業中に見かねたアイロン部隊がウェスをアイロンで熱して、ミシンを踏んでる俺のケツに敷けと、何回も回してくれたが治らず。
 数日後、手術を決意した俺は八王子の医療刑務所へ送ってくれと直訴した。すると、
 「お前より酷い痔で順番待ってんのが大勢いるんだと撃沈」。
 その写真を見ると、なんとケツに腐ったみかんがぶら下がってるような奴もいた。
 げっそりして俺も仕方なく引いたが、ある時出血したら何もなかったように治ってしまった。  
 あれから15年か。
またあんなふうになったらやだなぁ。

PS  絵日記(雑記帳)は、やっと13冊目に突入した。月形編はまだ16冊まで続く。よく毎日頑張って描いたもんだ。

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