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ラリーテニスの裏側

2014/6/8 記
 昨日、府中の綱引き大会の話をしたので今日はついでに、やはり府中のラリーテニス大会の話を。
 ドッジボールのコートほどの大きさに、高さ30センチのネットを張ってテニスをするのがラリーテニス。
 ラケットはテニスよりやや小さめ。ボールはソフトボールほどの大きさの軽い球だ。
 20代、30代、40代の3組のダブルスが、工場代表。
 若い20代が40代にエントリーするのは違反だが、逆はありだ。
 俺は上手いのであえて20代の強豪コースに出場する。
 3組のうち、2組が勝てば次の試合に進める。
 順調に勝ち進む中、ある日俺の不調で20代のチームは負けた。
 しかし残りの30代、40代が勝ってくれたので先に進めたのだが、スポーツに関してはムキになる俺としては非常に悔しい。
 そんな中体育館を引き上げる際に、中国人に帽子で頭をはたかれ、
「お前悪い」とかなんとか言われたのでブチキレる。
 混み合う出口でその中国人の襟を後ろから引き留めると、オヤジが俺の襟を引っ張って引き離そうとする。
 相手の工場のオヤジが
「ケンカですよ!ケンカ!こういう場合はうちのチームの勝ちになるんですよねー」
 なんて叫んでいる。
 オヤジに引き離されて我に返り、
「いや、ちょっとカッとなって。すみません。もう大丈夫です」
 と、なんとか工場に返してもらった。
 作業が始まると、やってきた専門官が、俺を呼び、工場の外へ。
 同囚に聞いたのか、

「なぁ、後藤、中国人呼んで謝らせるから、それでスッキリ何もなかったことにできるか」

 というので俺は二つ返事で
「わかりました」と答える。
 やがて工場の外に連れてこられた中国人、オヤジに言われたのか、俺に頭を下げて謝ってきた。
  このチャンスを待っていたのだ。
 思いっきり右ストレートだよ。
 専門官がびっくりして
「お前、この野郎」と怒鳴って飛びついてくる。
 ひっくり返って動かない中国人に言ってやった。
「これで許してやるけど何かあるか」
頷くだけの中国人。場を取り持って、揉められては顔が立たないのか専門官はブーブー言いながら一件落着。非常ベル押して騒ぎにするのもまた、専門官の顔が立たなかったんだろうね。懲罰にはならなかった。
こんなことあんのかね。

 この屈辱を晴らすべく、次の試合からはスーパープレイで無敗のまま優勝したよ。
 舐めるなよ!中国人!


 PS
頭にくると懲罰なんて関係ないって、そんなふうだったな。
優勝したからよかったけど、その後も負けたらカッコつかなかったよ。
でも、なんて言うのかな、
「持ってる?」
そう、持ってんだよ俺って(笑)

(写真)
釧路にきたなら一度は食べたい
和泉屋のスパカツ。並んで食ったぜ。

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