50の体に革命が

2014.5.3
この刑務所にきてからは、冬の間は外に出られず、走ることもできない分工場内運動の時は筋トレして、舎房内の運動ではストレッチのみと制限されている。
舎房でストレッチの時間になればラジオから音楽が聞こえてくる。これが聞こえたらどんなにかったるくてもすぐに立ちあがり、真剣に挑む。
今日何気なくオヤジの目を盗んで時間外に何げなく習った前蹴りを出してみると驚いた。年明けのころよりも20センチは高く上がっている。信じられずに嬉しくて誰かに見せたくなるが、そんな事他人には何の興味もないなと我に返る。そして最近足が組めるようになった。かかとを地面についたままのウンチングスタイルもできるようになってきた。今までの人生でできなかったポーズができたことにほんとびっくり。体が硬かったのだ。そして座って足を広げて上体を前に倒すと床に胸がべたりと着いた。つま先を触ることもできなかった俺が。まだまだ若いぞと自分に言い聞かせた。

こんなことやったって変わるもんかと思っていたが、続ければできると確信した。継続は力なりだ。

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