まとめ読み その10


サラ仕事って?10・1・17

まだおろしたことのない新しいシャツの事をまっさらっていうじゃん。
そこから来てんだろうね。懲役のまっさらも

がんは消えた

征司から手紙が来た。女房の清ちゃんが、自転車置き場でくしゃみをしたら腰の骨が折れて救急車ではこばれた。その際検査の途中で乳がんが発覚。
 なんとステージ4の末期がんだった。しかしこの女、なんと強いことか落ち込んだ様子を人に見せない。それどころかこのことを知って動揺している征司の心配をしていた。
 征司が、この女は大したものだと泣きながら言っていた。
しかしそうたやすく生きることをあきらめたわけではない。抗がん剤の副作用と闘いながら過ごしていたある日、何回目かの精密検査の結果を聞いて驚いた。
 がんが消えていたというのだ。
 この結果に征司が喜んだのはもちろんのこと、これまで強がってきた清ちゃんはほっとしてあたりかまわず大泣きしたんだと。
奇跡は起こるのだ。

刑務所の意地悪

中田君から手が届いた。
年賀所をもれったお礼に手紙を書いた返事だった。
そしてこう書いてある。
 昨年9月に手紙を書いtら宛先不明で戻ってきてしまった。
そう、俺が9月に訓練で九州に行っている時のことだ。彼は、仮役で出るとしたって早すぎるし、まさか逆送でも食ったのかと悪い方へ考えてしまったと。
 その後の足取りがわからないので、試しの年賀状を書いてみたら今度は届いたと。刑務所だってどこにいるのかわかってんだから、手紙くらいは転送してくれたっていいと思わないか。

優良房への道

2014年2月21日
作業が終わって風呂に入って舎房に帰るとき。
俺のいる第一収容棟の入口に『樺戸寮』ってのがある。ドアの横には「優良収用者棟なんて書いてある。いかにもって感じだ。ここへ来ればテレビゲームで遊び、消灯は一時間遅く、集会だって毎週の用にある。
俺もここへ行きてえ。

ちょっととばしすきたかな

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