承認欲求のはなし

Twitterで、よく絵師界隈(自分は絵が描けないので「絵を描く趣味を持つ人」を総称して絵師と呼んでいます)で、知名度が低い絵師と高い絵師でレスポンスの差がある、という話が流れてきました。
というか、よく流れてきます。

それは見てるだけの自分にも分かるし、日頃もらえる反応が少ない絵師さんが趣味を辞めていくのを見ると、とてもやるせない気持ちになります。

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個人的な考えですが、人間は承認欲求の塊だと思っています。

誰であれ承認されたいし、承認されなければ思い詰めていく。求める承認の方法とか量に差はあれど、多かれ少なかれ全員「誰かからの反応がほしい」と思ってるはず、です。

つまり、「反応がもらえないから辞めていく」は、絵師界隈以外でも、あてはまります。

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私が身を置くIT分野もそう。

趣味がプログラミングな日曜プログラマーが、個人サイトでプログラムを公開した、とします。

たぶんそのままだと誰にも見てもらえず、誰からの反応も来ず…。

結果個人サイトの更新をやめてしまうか、最悪日曜プログラマーをやめてしまいます。
数人心当たりがあります。これで辞めてしまった人。

でも、たとえば技術共有サイト(代表例がQiita)で技術紹介とともに上手く自作プログラムの告知を混ぜ込むことができたら…

たぶん、新着通知を見続けている物好き(?)からのいいねマークが1つ2つは来るでしょう。

もしその記事を誰か強力なインフルエンサーがTwitterで拡散するとどうなるか。

たちまちダウンロード数は伸び、感想や改善案が飛び交うはず。

世の中、そういうもの。

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ブロガーだってそう。

個人が情報発信する社会になって15年ぐらい経つのですから、個人ブログなんてごまんとあります。

その大多数が、恒常的な読者を1人も抱えていないと思います。

でもたとえばTwitterでバズったとか、noteに有名な記事を書いたとかで名が知られたら、途端にブログの読者が増えるかもしれません。

ぶっちゃけ自分がブログではなくnoteを始めた理由のひとつに、「たぶんブログより閲覧者が多いんじゃね?」という承認欲求があります。

実際、過去のブログ人生12年でついたコメント数に迫る勢いの♡が(はじめまして記事にだけ)ついています。満足。

世の中、そういうもの。

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ここで大切にしないといけないのは、その脚光を浴びる「きっかけ」を作る強力なメディアです。

これは、「その界隈では名を知らない人がいないくらい有名な人orツール」でなければなりません。

日曜プログラマーの件では、Qiitaがそうでしょう。大多数の同業者は見てるでしょうし、かなりの確率でFeedだったりランキングだったりを見てるはずです。
そして気軽にいいねボタンを押してるんじゃないでしょうか。

ブロガーは、昔なら「にほんブログ村」みたいなブログランキングサイトがその役目を果たしたでしょう。あるいはココログとかAmebaとかのトップページのランキングとか。
今は、はてなブックマークやnoteのような「記事共有サイト」が火付け役になってる感じでしょうか。
(ブログにSEO対策しないに越したことはありませんが、検索して流入してくる人口が必ずしも多いのか?はやや疑問を持っています。)

はてブはスターをつけられるし、noteは♡をつけられますね。

どちらの場合も、Twitterの強力なインフルエンサー(某野球選手や実業家、有名漫画家やタレントなど)に拾われた場合は一発逆転できるチャンスがあるんですけどね。

こういう場って、絵師の場合どこだ?って考えると…

…pixiv?

無料会員はタグ検索しても新着順しか見れない(かんたんに人気順に流れさせない)工夫はけっこう感心していますが、pixivの影響力ってどんなもんなんでしょう。
絵を描けないのでいまいちわからん。

ただpixivもいいねを付けられるし、自分みたいな古い考えの人間が好きな絵を探す場としてはpixivはかなり有力かなあと思っています。

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♡をつけられる点Twitterも上記ツールと似て「承認しやすい」のですが、いかんせん一覧性が悪く、じっくり眺めたり読んだりできない(のは自分だけでしょうか)。
ハッシュタグをつけてもノイズ(よからぬ連中がハッシュタグと関係ないツイートをぶちまけるとか)があったり、流速速すぎで流れちゃうとか、逆に人気なさすぎて誰もハッシュタグ巡回してないとかありがち。表記揺れもあるし。

その点、上に挙げたみたいな各業界の大手ツールを使えば、少しは精神衛生的にマシになるんじゃないかなあ…と思ってます。

Twitterにしか投稿してなかった人はpixivに進出してみるとか、ブログしか投稿してなかった人はnoteはじめてみるとか。
心機一転にもなるし、おすすめです。

※効能には個人差があります

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つまり何を言いたいかといえば、「共感した意思を伝えやすい場所、かつ、同胞ばかり集まる場所」に評価されたいものを置いておくと、評価されやすいかもよ、って感じです。

それでも評価がないかもしれません。そこは「めげないこと」でしょうか。

ただ個人のサイトで公開するだけ、ただTwitterで流すだけ、ってするより、評価されやすさは数倍変わるんじゃないかなあって思っています。

人間、評価されたがりな生物なんですから、★乞食になるのは必然なんです。安心してください。

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