メルカリを通じて学んだビジネスの本質
最近とても新鮮な発見がありました。
齢33歳。
初めてメルカリで出品機能を使いました。
きっかけは、手許にあった自分では使わない株主優待券を、お金に換えたいなと思い、ダウンロードしたものの使ったことがない、メルカリを開いてみました。
使うまでは、「個人間の取引だし、何だか信用しきれないプラットフォーム。以前事件も起きなかったっけ」と大分懐疑的な目線を持っていました。
あとは出品は出来てもその後の手続きやフローが良く分からないから、そもそも始め辛い。
そんなイメージを抱き続けていた為、アプリは携帯に入っていたものの、購入も出品もしたことがありませんでした。
初出品は大分億劫でしたが、何もしなければ結局紙クズになってしまうのももったいないと思い、
という一連の流れを初めて経験しました。
改めて各ステップを書き出すと「まあ、そんなもんか」と思うのですが、初めて対応した時は、各ステップが手探り状態であり、手続きの全体像も見えていなかったので難しく感じたのを覚えています。
特に最後のコンビニ配送が、初めての取引だと、伝票の出力方法も、送付に使える箱や包みが何なのか?どこで調達できるか?すら分からない状態でした。
この経験を通じてメルカリ出品のポイント・ハードルは、出品段階から発送方法をしっかりとイメージ・把握しておくこと(何でどう包装してどこから発送するのか)だと学びました。
購入者へのスピーディな発送を行うという意味でも、利益額を確定するという意味に於いても、とても大事なポイントだと感じました。
いずにれせよ、一度経験してみると、全体像が掴めるようになることで、加速度的に出品と売却に成功し、開始1か月で8件の売却を完了するに至りました。
9300円の手数料差し引き後の利益を確保し、無駄をしなくて良かったと思いました。
また、それ以外にも、いくつか示唆に富む気付きを得ることができました。
具体的には、
買い手と直接繋がっていることにより、リアルな商売を行っていることを実感しました。
この感覚は日頃オフィスワーカーとして、間接部門で働いている僕にはとても新鮮な感覚でした。
メルカリ当初は、「自分が何を売りたいか」しか考えていませんでした。
それでも売れた商品はいくつかあるのですが、取引当初は、売れた(売れそう)はいいものの、買い手からの通知や、やり取り(値引き交渉、売却御礼、発送通知)を億劫に感じることが多かったのです。
目を逸らしたくなる感覚とでも言うのでしょうか。
自分は売りたくてメルカリに出品しているのに、購入者との取引の連絡を億劫に感じてしまうのは何故かと考えた時に、それは自分の「売りたい」感情しか考えておらず、買い手の満足度を頭に入れていなかったからだと理解しました。
商売とは、「売り手が売りたいものではなく、買い手が欲しいものを売るべきだ」と腹の底から理解してからは、買い手の満足度や需要を意識した取引を心掛ける様になりました。
例えば、
自分が出品したい商品ではなくて、今世間やプラットフォームで求められている商品を考えて出品する(ブランドバッグの紙袋の出品は良い例です)
買い注文が入ってからは、なるべくスピーディで正確、買い手に取ってストレスフリーなやり取りを意識する
包装は自分が貰ったら嬉しい、安心するレベルの包装を心掛ける(華美でなくて良いので絶対に濡れない様に、傷つかない様に)
こんなことを学びました。
取引が進むにつれて、買い手が安心すること、嬉しく思うこと、また取引したいと思う様な対応を取ることに喜びを感じる様になっている自分に気付きました。
しまいには早く通知来ないかな(速攻で対応するから)と思う様になりました笑
1か月を経過する頃には「自分の売りたいものを売る」感覚から「人が欲しがるものを適正価格で、スピーディに確実に売る」そんな感覚に心構えが変化していました。
「なぜこの女性は三重県からブランド物の紙袋を買ってくれたのだろう」
「施設利用が出来る株主優待券を購入してくれた方は、どんな家族構成なのだろう」
「最近の売れ筋の商品は何なのだろう。そしてそれはどの様な潜在需要から成り立っているのだろう」
まるで自分でビジネスをやっている社長の様な考え方だな(普段本業ではこんなこと考えないな)と思い、少し嬉しくなりました。
ああこんな仕事を本業にしたい。自ら能動的に仕事を創造するプロセスって楽しいな。
自分のアクションやプロセスを反省し、改善しながら売上に繋げていくのは楽しいな。
お客さんの需要を捉えて戦略的に動くのは楽しいな。
日頃の本業では感じられない顧客価値提供=対価を肌身で味わえたのは、今後の副業を考えていく上で大きな経験値になったと思います。
いや、副業だけではなく、本業にも生かせる学びがたくさんあった事例だったと思っています。
さすがにメルカリは副業や本業にできるプラットフォームだとは思っていませんが、引き続きビジネスマインドを養うべく、買い手の為になる取引を増やしていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?