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囲碁定石 星にいきなり三々

これは従来の定石ですが、黒よしとされています。では何故最近、プロの碁でもいきなり三々に入るようになったのでしょう。白からハネツギを打つと黒は眼形も豊かで好形となってしまうから、このハネツギを打たないようになりました。何故今まで、このハネツギを打っていたのでしょう。

ハネツギを打たないと黒1の下がりを先手で利かされ、黒3の押さえも先手で利かされるからです。右辺も上辺も黒にピッタリ押さえ込まれて、白はたまったもんじゃありません。

上辺押さえに手を抜くと、両方からハネられて死んでしまいます。

AIの提案する手はもう一手這ってから、右辺に先着します。

黒1、3と決められても、白は手抜きで隅は生きています。大場に展開できます。

黒1と迫って来たら、白2の二間トビがちょうどいいです。白は収まって、黒は何だか窮屈です。

そこで、黒はハネないで、黒1とノビ、右辺に展開するような展開になります。右辺に展開せず、他の大場に行くこともよくあります。黒はすぐに攻められる形ではありません。

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