Webライティングをこれからはじめたい人がおさえておきたい文章構成法
そもそもWebライティングとは?
Webライティングとは、企業のWebサイトに掲載されるコラム記事やネット広告の文章、SNSのキャプション、メールマガジン、ECサイトの商品説明文、インタビュー記事などWeb上に公開された文章全般のことで、その種類や掲載される媒体は豊富にあります。
SNSやブログなどが発達した現代では、どのようなビジネスを行う上でもWeb上にある情報が非常に重要な役割を占めるようになりました。企業や個人が自由にWeb上で情報発信を行えるようになり、情報が飽和している今、メディア内の文章、つまりWebライティングでいかに読み手の課題を解決し、欲しい情報を与えられるかが鍵となります。
その意味で、WEBライティングとは一般的に「WEB上に掲載する文章を、わかりやすく、またWEB上で閲覧しやすいように整理して書くこと」といわれています。
情報化社会の発達や場所や時間にとらわれない働き方が主流化する中で、Webライティングの需要やWebライターを目指す人は増えつつあります。
「Webライティング」と聞くと、興味はあるけど自分には文才やセンスがないから無理かな…と感じて感じる方もいるかもしれません。
しかし、正しいコツやルールをおさえれば、Webライティング初心者でもプロのような「続きが読みたくなる文章」を書くことが可能です。
実際、私自身もWebライターを目指す前はまず何を意識して書けばいいの?と悩んでいました。
今回は、これからWebライティングに挑戦したいと考えている初心者の方向けに、Webライターとして活動する私が実際にWebライティングを行う上で心得ておくと良かったことをお伝えします。
相手のニーズを汲み取った良質なWebライティングに必要なスキルは、語彙の豊かさや文章力、情報収集力などももちろんですが今回はその中でも、Webライティングの肝となる「文章構成」をテーマにお伝えします。
読みやすい記事とは?まねするだけでそれっぽい文章が書ける構成パターン2選
WEBライティングにおいて重要なのは、読者目線にたったわかりやすい文章です。その上ですっきりとまとまった構成で書かれた文は読みやすく、Webライティングに適しているといえます。
文章の構成パターンはいくつかあり、一般的に知られているのは『起承転結』などです。物語や話し方などにはこの構成がよく用いられますが、スピード感が求められるビジネスシーンやすき間時間にさっと読みたいWebライティングにおいては、終わりに向かって盛り上がり、一番最後に要点(結論)が用意されている『起承転結』よりも冒頭で要点を示すSDS法やPREP法といった構成が好まれる場合が多いです。
多くの読者は移動時間などのすき間時間に記事を閲覧するため、目に入った最初の数行や見出しで続きを読むかどうかを決めます。
わずか数秒の間で「この記事はわかりにくい、興味がない」と判断されると、別のコンテンツへと離脱されてしまうので、その記事で最も伝えたいことが冒頭にあるこの2つの文章構成がベターです。まずSDS法をご紹介していきます。
1.SDS法
SDS法は主にニュースやプレゼンなどで用いられ方法で、
S=Summary(要点)
D=Details(詳細)
S=Summary(要点)
の順に書く方法です。
SDS法で作成した文章がなぜわかりやすいのかというと、読み手の集中力が高い序盤に概要を伝えるからです。
以下はSDS法を用いた例文です。
詳細を述べた後にもう一度最初に伝えた結論を繰り返すことで、読み手の記憶に残りやすくなります。そのため、相手が理解しやすいWebライティングを作成したいとき、非常に有効な方法です。
2.PREP法
一方のPREP法は、主にビジネスシーンで用いられる文章構成方法で、簡潔かつ説得力のある文章を作成する際に用いられます。
最初と最後に全体をまとめた結論を述べる点ではSDS法と同じですが、PREP法は、
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体例)
P=Point(結論を繰り返す)
という順で構成され、結論(要点)の間が理由と具体例に分かれています。
そのため、結論についてより丁寧に説明したい場合に適しています。
私がWebライティングを始めた当初は、型にはめて文を書くと味気なくなってしまうのでは....?という思い込みがあり、文章構成を意識して書くことはほとんどありませんでした。しかし実際、Webライティングにおいては読みやすい=文章が上手と評価されるため、構成を意識することは非常に重要といえます。
ライター側にとってもメリットが多く、構成のテンプレートを使うことで、情報を整理する力がつきま、型に当てはめるという制約をつけて書いた方が文章上達にも効果的です。
Webライティングの書き方で大切なのはユーザーを理解すること
Webライティングでもっとも重要なのは、記事を読んでくれるユーザーの悩みや課題を理解したうえで、解決できる情報を過不足なく分かりやすく伝えることです。
今回取り上げた2つの構成を上手く活用することで、Webライティング初心者でも伝わりやすく、すっきりとまとまった「読みたくなる」文章を作成することができるので参考にしてみてください。
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