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鼻整形④-2:鼻先(鼻尖)の手術

こんばんは。ゴリラバランスです。
今回は前回に引き続き、鼻整形③:部位別鼻手術の種類で紹介した鼻先の手術についてのnoteです。

鼻尖形成(鼻尖縮小、団子鼻修正)

鼻尖形成は、鼻先を高く、シャープにする手術です。
アジア人に多い団子鼻を解消する効果があります。
鼻尖の伸びに引っ張られて小鼻が小さくなるため、小鼻の印象も変わる可能性があります。

参考:城本クリニック

手術方法

軟骨を縛る方法
鼻先を作る大鼻翼軟骨の分かれている部分を縫い合わせることで鼻先の大きさを細くすることができます。
これは大鼻翼軟骨が開いている人に対して有効ですが、糸で縫い合わせただけの方法は後戻りが激しいと言われています。

参考:自由が丘クリニック
参考:城本クリニック

鼻先に軟骨などを移植する方法
プロテーゼや自家軟骨などを鼻先に移植することで、鼻先をツンとさせる方法です。鼻先の向きを調整することが可能ですが、軟骨を使用する場合吸収の関係で術後の形が完全には予想できないと言われています。

デメリットとしてあげられるのは
・自家組織を使う場合、取り出したところに傷がつく
・人工物を入れる場合、感染の可能性が上がる
・自家組織を使う場合、完成形の予想ができない
・鼻先が引き延ばされるため、入れたものの形が浮き出たり鼻先の皮膚が薄くなってしまう場合がある
・術後強い力がかかると乗せたものがズレて鼻先が曲がることがある
・人工物を大鼻翼軟骨の上にのせるだけだと、乗せたものが鼻翼軟骨を押し広げ、高さが下がり小鼻が横に広がってしまう可能性がある

糸やPCLという人工物のボールを鼻先に入れることで高さを出すという切らない術式もありますが、癒着が激しいことやズレてしまう可能性、一部吸収の可能性があります。
曲がりやズレで見た目が変になってしまった場合でも再手術が困難なので推奨されません。

参考:城本クリニック

脂肪など鼻先の軟部組織を除去する方法
鼻先に脂肪や軟部組織が多く団子鼻になっている場合、それを取り除くことで鼻先が細くなる可能性があります。
ただ多くの場合、①のように軟骨を縛る方法や②のように軟骨を移植する方法を併用します。

参考:LUCEクリニック

大鼻翼軟骨切除法
大鼻翼軟骨のM字部分を切り離し、鼻先に移植する方法。
または、大鼻翼軟骨の頭側を切り離し、⑤ストラット法と合わせる手術です。
病院によって「3D法」と呼ばれている方法でもあります。

M字部分を切り取る方法
鼻翼頭側を切り離す方法 参考:湘南美容外科

ストラット法
ストラット法は、鼻尖形成の方法の一つで鼻中隔軟骨を強化する術式です。
耳介軟骨の板を大鼻翼軟骨の間に入れ込み①の方法で大鼻翼軟骨を閉じます。それにより、後戻りを防ぐ効果があります。
但し、より高い鼻先を望む場合や鼻が柔らかい(=鼻翼軟骨が柔らかい)場合はストラット法でも不十分で、鼻中隔延長を用いる必要があります。

参考:スキンクリニック山本

リスクについて

ポリービーク変形(パロットノーズ)
オウムのくちばしのように垂れ下がった鼻先になってしまうことです。
主な原因は瘢痕を作りやすい体質、軟骨の吸収、大鼻翼軟骨の過剰な切除、固定不足と言われています。
修正の方法として、鼻中隔延長による鼻尖の修正・過剰に出た組織を削っていくことになります。

画像左 参考:Rクリニック銀座

後戻りしやすい
特に糸で結ぶだけのような簡単な方法だと、糸が緩んだりして元に戻る可能性が高いです。自家組織を使った方法は人工物を使った方法より後戻りの可能性が高く、何十年後も同じ鼻でいられるかは保証できません。

ピンチノーズ
鼻尖と小鼻の間がへこみ、つまんだような鼻になってしまうことを言います。
鼻翼軟骨を縫い寄せすぎたり、過剰に組織をとりすぎてしまった、強く圧迫しすぎてしまった場合に起こると言われています。
また、手術を何度も繰り返すことも原因になります。
プロテーゼ挿入や脂肪移植をすることで修正ができます。

参考:聖心美容クリニック DTについて

鼻尖軟骨移植

鼻先を高くする手術の一つとして、鼻尖軟骨移植があります。
鼻尖形成②と同じく、鼻先に軟骨を移植することで鼻先の高さと方向を調整します。
鼻尖の高さや方向が変わるため、正面からみたACRも変わります。

手術方法

耳介軟骨を摘出→形成し、鼻翼軟骨の上に移植します。
鼻尖軟骨移植を行う場合、鼻尖形成を同時に行う(鼻翼軟骨を寄せて縫合する)と、より鼻先の印象がシャープになるというメリットや軟骨を乗せる土台が安定するというメリットがあります。

参考:VENUS BEAUTY CLINIC

リスクについて

ズレのリスク
鼻翼軟骨のポケット部分にのせるだけの施術の場合、ズレが生じるリスクが高い
思ったより高さが出ない
鼻翼軟骨が柔らかい場合、ストラットを使わなければいけない場合があり単体での施術では高さが出ない・沈んでくることがあり得ます。
形が浮き出る
執刀医の腕や、長期的に見た時に鼻先に軟骨の形が浮いてくるリスクがあります。
皮膚が厚い人・軟骨が弱い人には向かない
皮膚が厚い人は変化量がより少なくなるという注意点があります。
また、鼻翼軟骨が弱い場合には移植した軟骨が沈んで高さが出にくい可能性が高くなります。
団子鼻が悪化する
鼻尖形成を一緒に行わない場合は、鼻尖に移植した軟骨分鼻先の印象が大きくなってしまい、団子鼻がより目立つ可能性があります。

鼻尖挙上術

鼻先に軟骨を入れる方法は、鼻尖挙上術とも呼ばれ
魔女のように下がった鼻を上向きにする際に使われることもあります。


鼻中隔延長

鼻中隔延長とは、鼻の穴の間にある鼻柱(の中にある軟骨を鼻中隔軟骨と呼びます)の方向を変える手術です。
・横から見た時の鼻先の方向を変える=アップノーズやダウンノーズにできる
・横から見た時の鼻先の高さを変える
・前から見た時の豚鼻(ACRが上向き三角形)をなおす
という三つの側面があります。
鼻尖の形が整うため、鼻尖形成と鼻中隔延長で比べられることがあります。
難易度が高い手術のため、オープン法で行われることが多いです。

手術方法

耳や肋骨の軟骨を鼻中隔に移植し、大鼻翼軟骨の形を調整することで鼻先を高くします。
この時、鼻中隔の高さを出す方向を変えることで鼻先の方向を変えることができます。
移植する軟骨の種類については下記に記載します。

参考:神戸大学医学部付属病院美容外科

耳介軟骨移植
元々の鼻中隔軟骨があり、ある程度高さがある場合には耳介軟骨でも十分なことがあります。
柔らかく強度が低いので、延長できる長さが小さいという特徴があります。

鼻中隔軟骨移植
ある程度しっかり伸ばす場合は、鼻中隔軟骨の奥から先端に移植する方法です。
鼻中隔軟骨が薄い・小さい場合は十分な素材が取れない可能性があります。

肋軟骨移植
肋軟骨は強度が高いため、かなり鼻を高くすることが可能です。
肋軟骨摘出の際は肺に器具が刺さることを防ぐため、全身麻酔で行われます。
ただし曲がる性質があるため、曲がりが強く出てしまう可能性があります。
また、一番金額が高いです。

リスクについて

整形感が出てしまう可能性がある
かなり鼻の形を変えることができる、印象が大きく変わる手術のため、もともとの顔を知っている人からは整形したことがわかりやすいというデメリットがあります。
また、18%の人が鼻先の硬さを感じるようになったという報告があります。特に肋軟骨を使った施術では、硬さが顕著に表れると言われています。

肋軟骨を使う場合、術後のDTが痛い
肋軟骨摘出は全身麻酔で行われ、1週間~2週間程度のDTがあります。
最初の3日程度は起き上がれないほどに痛いという人もいます。

鼻が曲がる可能性がある
2014年の論文で、アジア人の鼻中隔延長術によって鼻が曲がる可能性は11%と報告されています。
もともと約9割の人に表面に出てこない鼻中隔軟骨の曲がり・ゆがみがあるため、鼻中隔延長を行うことで鼻先に曲がりが伝わり表面に出てしまうことがあります。
また、鼻先の皮膚の厚さ・硬さによって押された軟骨が徐々に曲がってしまうこともあります。

後戻りの可能性がある
約1/3の確率である程度の後戻りがあると言われています。
軟骨の吸収や、土台の沈み込みによって高さが落ちる可能性があります。


鼻尖軟骨移植と鼻中隔延長の違い

鼻尖軟骨移植も鼻中隔延長も同じく鼻先を高くすることができる手術です。
どちらもメリット・デメリットがあります。
デメリットについては各章により詳しく記載しています。

鼻尖軟骨移植のメリットとデメリット

メリット
・鼻先が固定されないため、自然な動きが可能。
 笑った時の鼻先の取り残され感や豚鼻ができないということが少ない。
・クローズ法で行うことができる
・出来上がりが自然
・ダメージが少ない
 特に肋軟骨仕様がないため、DTのつらさも鼻尖軟骨移植の方が軽いです

デメリット
・あまり高さが出ない
・形が浮き出る可能性がある
・適応でない人がいる
・ほかの施術と一緒にやらないと効果が見えない可能性がある

鼻中隔延長のメリットとデメリット

メリット
・変化幅が広く、鼻先を最も高くできる
・鼻柱の変化も同時に起こすことができる

デメリット
・鼻先が固定されるため表情に違和感が出る
・鼻先が曲がるリスクがある(特に皮膚が厚い場合は注意)
・オープン法で行う場合が多い
・侵襲が大きいためDTが長い


鼻短縮術

ダウンノーズの人に多い、鼻が長い印象がある場合に用いられる手術です。
鼻が長い人は正面から鼻の穴が見えにくく更けて見えることがあるため、その解消にもつながります。
一般的に鼻根部から鼻先までの長さは48mmが平均と言われ、50mmほどあると鼻が長い印象になりやすいです。

手術方法

軟骨が原因の場合
鼻中隔軟骨の下側を切除し縫い合わせることで、長い鼻を短くします。

参考:ビスポーククリニック

皮膚が原因の場合
鼻背の皮膚と付着靱帯を剥離し、鼻中隔軟骨に大鼻翼軟骨を縫い付け、皮膚を上に持ち上げて縫い付け固定します。(これ自分で言ってて全然わからないんだけど、持ち上げられて余った皮膚はどうなるの…?)

参考:ビスポーククリニック

軟骨と皮膚が原因の場合
大鼻翼軟骨の上側を切り取り、②の方法で皮膚を持ち上げ縫い付けます。

参考:ビスポーククリニック

鼻短縮術は症例も少なく、日本国内を見てもやっている病院が少ない印象です。
今回はビスポーククリニックさんのHPを参考にしましたが、他のクリニックで行われているのは①の方法のみのようです。
②の詳細が全然わからなくて怖い。笑

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