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鼻整形②:オープン法とクローズ法

こんばんは。ゴリラバランスです。
今回は鼻整形の術式についてのお話です。

鼻は顔の中心にあるため、メスを使うと傷跡が気になる!という方が多くいらっしゃると思います。
今回は鼻整形の際絶対に確認しておきたい、オープン法とクローズ法についてです。

クローズ法

クローズ法とは、鼻の孔の中を切開して手術を行う方法です。

  • メリット

    • 傷が表面に残らない

    • 最終的な形を想像しやすいので、術中に微調整ができる

    • 鼻柱に通っている動脈を傷つけないため、鼻先の血のめぐりを阻害しない

    • 術後のむくみがひきやすい

    • 鼻先の構造が弱くなりにくい

  • デメリット

    • 執刀医によって、できる手術のバリエーションが異なる

    • 左右差が強く出る可能性がある

    • 組織をとりすぎるリスクがある=ピンチノーズの可能性が高まる

一見良い方法ですが、クローズ法では術式を行えない人も存在します。
鼻の孔が小さく、皮膚が固い人がそれにあたります。
鼻の孔が広がらない人はクローズ法での手術は困難なため、オープン法での対応になります。

オープン法

オープン法とは、鼻の中でなく鼻柱も切ってしっかり鼻を開けることでより繊細な手技を行える術式です。

  • メリット

    • 執刀医によってはオープン法でしかできない手術がある

    • 術野が広いので操作がしやすい

    • 軟骨の形がわかりやすいので、より慎重で正確な手術が可能

    • 効果がより出やすい

    • 修正手術でも的確に行える

    • 肉厚な人でも変化が出やすい

  • デメリット

    • 鼻柱を切るため、下から見た時に傷が残る(赤みが平均2か月以上続く)

    • 鼻柱動脈を切るため、鼻先の血のめぐりが悪くなる可能性がある

    • 術後のむくみが長引きやすい

    • 6%程度の人に、傷跡のトラブル(凸凹、傷跡が広がる、赤みが続く、色素沈着、壊死)が起きている

    • 傷のひきつれによって鼻の孔の形に左右差が出てしまう可能性がある

    • 感染のリスクが上がる

特に鼻中隔延長など深いところまで確認する手術や斜鼻修正はオープン法で行われることが多いです。

オープン法による合併症

オープン法術後に起こる合併症についてです。
※クローズ法なら起こらないというわけではないですが、より外側に見える位置に瘢痕が残るという意味で記載します

  • 鼻の合併症

    • 目立つ瘢痕(凸凹、しこり、癒着、赤み、繊維化、石灰化、皮膚が厚くなる)

    • 鼻孔や鼻中隔の変化(強い矢印鼻、豚鼻化)

    • アップ/ダウンノーズ、鼻のゆがみ(鼻の変形)

    • 呼吸抑制(皮膚が分厚くなることによる鼻孔閉塞、移植物の迫りだしによる鼻孔閉塞)

    • 感覚障害、麻痺

    • 感染、壊死リスクの増加、穿孔、移植物の露出→皮膚移植が必要になりさらに傷跡が目立つ

    • 左右差、炎症(痛くて鼻がかめない…等)

オープンで行われる手術/クローズで行われる手術

これは執刀医によってかなり変わってきます。
執刀医によっては全てクローズでやるという人もいます。
力量だけでなく、鼻の中の組織の状態などもあるので、オープンだからダメ、クローズだから技術があるというわけではありません。
が、クローズでやれる手術なのになんでオープンでやんの…?!みたいな気持ちになった時に聞けるように書き記しておきます。笑

  • オープンでやりがちな手術

    • 鼻中隔延長

    • 鼻中隔による斜鼻修正

  • クローズでやりがちな手術

    • プロテーゼ挿入

    • 耳介軟骨移植

    • 小鼻縮小

    • 骨性斜鼻の修正

  • 両方でやる手術

    • 鼻尖縮小

    • 鷲鼻修正(ハンプ切除)

    • 鼻先耳介軟骨移植


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