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自転車競技の"素質"について考える

結論:素質なんてほぼ関係ない。

何故そう思うのか、ちまちまと書いていく。


①身長

基本的に、スポーツは体がデカい方が有利だ。

ブックマーク数がバグってる

この投稿が反響を呼び、身長の低い人たちの落胆する姿が多く見られた。

身長が高い人ほど限界値が高いのは間違いない。ここは否定できない。

骨が長い分より多くの筋肉をつけられるし、長いクランクでより強いトルクをかけられる。
スプリントでぶつかり合ってもそう簡単にはぶっ飛ばされない。

2006年 オスカル・ペレイロ 177cm
2007、09年 アルベルト・コンタドール 176cm
2008年 カルロス・サストレ 173cm
2010年 アンディ・シュレック 186cm
2011年 カデル・エヴァンズ 174cm
2012年 ブラッドリー・ウィギンズ 190cm
2013年、15〜17年 クリス・フルーム 186cm
2018年 ゲラント・トーマス 183cm
2019年 エガン・ベルナル 175cm
2020、21年 タデイ・ポガチャル 176cm
2022、23年 ヨナス・ウィンゲゴー 175cm

ここ最近のツール・ド・フランス 優勝選手

だが、これは

「自転車ロードレース」という競技の「世界の頂点に立てる選手」の話だ。

ヨーロッパではかなり盛んな自転車競技。
そこで勝ち抜き、世界のトップチームに入り、世界トップレベルのトレーニングを続け、ツールのメンバーに選ばれ、3週間走ってトップになるには正直才能が必要だと思う。

でもみんな、そのレベルは目指してないでしょう?

草レースでの優勝、実業団レースへの挑戦…

言い方は悪いが、その程度であれば努力次第で誰でも目指せる。

身長を理由に諦めてしまうのはもったいない。


②運動神経

これもほぼ関係ない。

球技が雑魚でも、50m走が10秒台でも
自転車に乗れる程度の最低限の運動能力があればスタートラインには立てる。

もちろん、辛いトレーニングに耐えるメンタルの維持や体の調子のモニタリングは元々運動経験のある人の方が上手いとは思う。

でもまあ乗ってりゃ慣れる。
ちょっと勉強して心拍計やパワーメーターの数値の意味を知ればどうにかなる。

必要なのは継続することです。


③ちんちんの大きさ

関係ないです。マジで。



④金銭的余裕

素質…ってわけじゃないけど
これがないと「継続」が難しい。

タイヤやチェーン、バーテープ等の消耗品にもお金がかかるし、最悪ケチると命に関わる。

「ちょっとだけいいホイールを買いたいけどお金ないな」

「なんか楽しくないからやーめた!」
で辞めてしまう可能性もある。

レースの参加費、遠征費もそこそこかかる。

最低限趣味に回せるだけのお金は必要。


⑤時間の余裕

寝てる時間以外ずっと働いている社畜、どんなスキマ時間も勉強に充てる限界受験生、子育て真っ只中の親御さんたちにはキツいかも。

でもそんな人たちは自分のやるべきことがあるわけで、「今、自転車でめちゃくちゃ強くなりたい」とは思わないだろう。

自転車が強くなりたい大抵の人は乗る時間なんて簡単に捻出できるはず。

今までダラダラとスマホをいじっていた時間を少し削って自転車に乗ってみると、案外気持ちいいかもしれない。


⑥"脚質"の話

皆さんが変にこだわっている「脚質」なんて、これから強くなろうとする初心者にはほぼ関係ない。

僕が某強豪にいた頃は「選手一人一人の総合力の高さ」に驚かされた記憶がある。

シンプルに僕が弱かったのもあるけど
スプリンターに山でちぎられるし、クライマーにスプリントでまくられる。

「総合的に一流、専門種目は超一流」みたいな選手ばかりだった。

競技をしばらく続けたうえで
「クリテが好きだからスプリントとインターバルに強くなりたい」
「ヒルクライム楽しいからFTP上げたい」
と、トレーニングの方向性を変えるのはいいと思うが

初心者のうちから「俺はスプリンターだから」と言い張って長距離の練習や登りの練習をサボっていると、練習会でもレースでも最後まで残れず死ぬことになる。


⑦具体的に、強くなるためには

まずは自転車に乗ります。
頑張って走ってきます。
何ヶ月か継続します。

「うわあ!速くなってる!!!!」

以上だ!!!!!

詳しいトレーニング内容は他の人がnoteやYouTubeに載せているのでそちらを参考にしてほしい。

俺から言えることは一つ。

食え!!!!!

身体の強化、回復のために重要な食事を怠る人が多く見られる。

「めちゃくちゃ強くなって、大事なヒルクライムレースの前に一時的に減量する」

まだこんな段階に達していない人たちは、とにかく食べまくって乗りまくるべきだ。


以上、老害の独り言でした。

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