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タバコを始めてしまった

嫌煙者として生きてきて23年余り。
心肺機能の低下、周囲の人間への健康被害、公害並みの悪臭、かさむ出費。
喘息持ちの自分にとって、タバコを始める理由は一つもなかった。
競技者として、自分の肺を守り続けたいとも思っていた。


しかし、シマノ鈴鹿の直前にコロナに感染。出張続きで自転車に乗れなくなったことも重なり、自転車へのモチベーションが完全に消えた。

ちょうど仕事が楽しくなってきた時期でもあり、趣味が自転車から仕事に変わっただけなので特に変わりはなかった。

が、一つだけ変わった(変わってしまった)ことがある。

そう、タバコだ。

営業職ということもあり、同僚の9割5分が喫煙者である。
営業は、言うなれば関係値ゲームだ。
同僚とのリラックスタイム、上司との雑談、取引先との商談……。
様々な局面で、タバコを吸っていることが有利に働くことがある。

実際、現場にいる自分以外の人間が全員喫煙者で、自分だけが喫煙所の外で放置プレイをかまされた経験もある。喫煙所の中では、先輩方が取引先とタバコを吸いながら順調に仕事の話を進めていた。

そんなこんなでタバコに関心を持っていたある日。
忘れもしない、鳥取出張中の2022年10月13日 20時45分。

同僚と徒歩30分のところにあるサウナに向かっていた。
タバコに火をつける同僚。それを眺める自分。

同僚「今村くんも一本吸ってみます?」

10秒ほど迷ったが、首を縦に振ってしまった。

正しい吸い方を教えてもらい、煙を口に含み、外の空気と一緒に肺に入れた。

「あれ?案外いけるな」

煙を吸って、吐いて、吸って、吐いて…

3回ほど繰り返したところで千鳥足になった。

同僚「ヤニクラしてますね笑 サウナで整った感覚に似てませんか?」
自分「あ!確かに!!!」

千鳥足で同僚にぶつかりながらサウナに着く頃には、すっかりハマってしまっていた。

これはマズいな〜と思いながらも、特に辞める理由もないので今日まで吸い続けている。


このnoteを読んでいる人のほとんどは非喫煙者の自転車競技勢なのでタバコを始める可能性は低いと思う。
ただ、元々そっち側だった自分がこっち側に来たことで様々な気付きを得たのでnoteのネタとして消化してみることにした。


まずはタバコのデメリット。

①健康被害

これが一番かな〜と思う。
まだ息切れのしやすさは感じないが、は明らかに絡みやすくなった。

自分だけでなく、周囲の人間にも影響を与える。
自分がフィルターを通して吸い込む主流煙に比べ、タバコの先端から垂れ流される副流煙には30倍の発がん性物質が含まれている。

喫煙後45分は呼気からタバコの残留物質が放出されるため、三次喫煙の危険もある。


②におい

非喫煙者時代、自分が一番嫌だったのがタバコのにおい。

歩道で数十m先を歩く人の煙でも気分が悪くなっていた。元々具合の悪い時は尚更。

コーヒーとタバコはよく合うが、この2つを同時に楽しんだ後のおっさんの口臭にもトラウマがある。 

普段、自分は強力な消臭スプレーとマウスウォッシュ、口臭スプレー、ガムを持ち歩くようにしているが、それでも完全に消し去ることはできない。

デートの時はにおいが残りにくい加熱式タバコに切り替えるなど、対策が必要かもしれない。(タバコ葉を燃やしてを吸う紙タバコとは違い、加熱式タバコはタバコ葉を電気で加熱して出た蒸気を吸うのでにおいが残りにくい)

③出費がかさむ

タバコ一箱600円として、1日一箱消費したら1ヶ月で18000円。1年で約22万円。

ちょっといいホイールが買える。


とりあえずメリットも書く。

①痩せた

今までは1時間の昼休憩で昼飯をドカ食いしていたが、最近ではタバコ休憩だけで満足して昼休憩に行かなくなった。
結果、2kgほど痩せたまま安定している。

ただ、ラーメンを食べたあとのタバコの美味さにも気付いてしまった。これから少しずつリバウンドするかもしれない。

②食費が減った

出張ばかりで外食が増えがちなので、どうしても食費がエグいことになる。が、タバコを始めた影響で、トータルで見て出費が減った。

自分の場合、2日に一箱程度(1日300円)のタバコで1日600円程の食費が消えている。

これは嬉しい誤算だった。

③仕事がやりやすくなった

先にも書いた通り、営業は関係値ゲームだ。
同僚、先輩、上司、取引先……。

喫煙所で談笑することで、その後の仕事が円滑に進むようになった。
「今はやることないけど何かポーズだけでもとりたいな」という時も、とりあえず作戦会議という名のタバコ休憩を挟むことで気分転換ができる。

これぞタバコミュニケーション。

基本的にタバコを吸いながら喧嘩になることはほとんどない。


④最後、これが最大のメリット


それは……。

タバコの依存性に関わる成分。

そう、ニコチンである。

タバコを1本吸い、ニコチンを摂取してみる。



そして…


2本目のタバコに火をつける。


2回目のニコチン摂取。


察しの良い方ならわかるだろうか。




ニコチン×2で

ニコニコチンチンである!!



ワクチンを2回接種してワクワクチンチンになるのも良いが、あれは1回きりの使い捨てチンチンである。

それがタバコならどうだ?

2回吸うだけで、いつでもニコニコチンチンになれる。こんな僥倖があっていいものか。


チンチンを愛する自分にとって、棒状のモノの先端からくっさぁい♡白いナニカを放出するタバコにはシンパシーも感じる。



〜終わりに〜


終わった。

子供ができたらタバコやめます。(宣言)

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