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S-WORLD DOGMAN PRO 2054年モデルのインプレ

2053年9月31日、S-WORLDからDOGMAN PROの2054年モデルがリリースされた。

今年のツール・ド・ラフランスでTHCのゴメス=ポインティがプロトタイプに乗って勝利を収めた場面は記憶に新しいが、待望の市販化で我々一般人にも購入のチャンスがやってきた。

いつかのメリークリスマスを彷彿とさせる斬新なフォルム、圧倒的な運動性能、傷の自己修復機能……。

今回は、元パティシエの本誌編集長・今村が全力でインプレッションする。

試乗者(今村)のプロフィール
身長:178cm
体重:75kg
FTP:372W(4.96W/kg)
主な戦績:ツール・ド・名無し レスバ優勝
座右の銘:大は小を兼ねる
試乗車のスペック
フレーム:S-WORLD DOGMAN PRO 2054年モデル
コンポ:DURATEGLA(フルワイヤレス、15速)
ホイール:DURATEGLA(タイヤレス)
サドル:RECARO PRO RACER RMS
ペダル抜き重量:3.5kg

今村:「写真で見るより随分イカついね、これ」「舐めるとちょっと塩辛いけど、数秒後には旨味と甘味がゴールスプリントのように押し寄せてくる」

編集部:「乾燥肌にはぴったりですね」

今村:「そうそう。最近のトレンドを全て取り入れてるし、今期モデル最強バイクの一つであることは間違いないね……」


----30分の沈黙の後、今村は静かに語った----

今村:「これ、死んだ兄貴に見せてやりたかったな」

編集部:「今村さん、長男ですよね?」


----ようやくバイクに跨った今村----

今村:「落差があるように見えて、案外優しいポジションだな。ペダルの踏み間違いによる事故も減りそうだ」

編集部:「圧力鍋にも対応しています」

今村:「そうなの?そりゃ楽しみだ」


今回の試乗コースは福島県福島市平石地区の「へたれガンダム」と埼玉県行田市前谷の「ものつくり大学」を結ぶ、総距離約230km。
10時間に及ぶライドでの出会い、別れから今村は何を思うのか。

今村:「そうか、俺が求めていたのは、こんなくだらない青春だったんだな」

編集部:「生きとし生けるもの、全てが『地球』という存在の前では平等です。宇宙船地球号は、今も秒速11万kmの速さで太陽の周りを周回しています」

今村:「ペダルをひと踏みする毎に、前世で犯した罪が一つずつ消えていくね。歯に優しい乗り味だから230kmのコースもそこまで苦ではなかった。とりあえず、自前のホイールでもう一回走ってもいいかな?」

編集部:「ブレーキがかなり熱くなっているので、アルミホイルで包んでしばらく寝かせると肉汁が逃げにくくなります」


その攻撃力の高さから、本国では香辛料として使われる


編集部:「今村さん、今回のバイクは如何でしたか?」

今村:「90点!基本的には文句なしの性能だね。esim対応かつ値段がもう少し安ければ満点だった。俺はもうこれ無しでは寝られないかな」

編集部:「離脱症状が酷く出ることがあるので、手放す前に最寄りのお医者さんで診察を受けてくださいね」


世界を震撼させたDOGMANシリーズは、今年で10周年を迎える。
6回ものマイナーチェンジを経て磨きがかかったフレームに興味がある読者は多いだろう。
今年の夏にはアニバーサリーモデルで限定カラーが出るという噂もあるため、今後の動きにも要注目だ。



文章:今村、編集部
写真:今村、クリス・ハート
協力:福島県警、山田華太、梅沢富美男

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