現場に戻らぬ犯人と、声の大きな被害者

どうも、ゴリ松千代です。


ここ最近では最悪のネタバレを見た。いや、過去一番かもしれない。𝕏で、フォローしていない人間のポストだ。「そもそも𝕏を見るのが悪い」とか言ってる奴、別に私はそれが見たくて𝕏をやっているわけではない。だがその意見も私は受け入れよう。ごもっともだ。私はネタバレされて嫌な事がある時、SNSから距離を置いた方が良いようだな。そいつのSNSの使い方が全面的に悪とも言えないから批判は出来ないし、『私の思う悪行』から身を隠す事しか出来ない。

すぐさまそのポストから目を離して、もうそれは何処かへ行ってしまった。ブロックしておけば良かったと思い立ち、画面のスクロールを遡り続けた。街中での見知らぬ人間が交わしていた雑談のように、戻って見回したところで何処にもいない。𝕏自体が良かれと思っておすすめで表示してくれたであろうそのポストに、私は今憤りを隠せない。勝手に殴られたと騒ぎ、勝手に逃げ出し、我儘にも現場に戻ろうとした私が今やり場のない怒りをここに叩きつけている。なんて情けなさだ。

私はもう『それ』で感動する事が出来なくなった。私は『それ』を観て「あぁ、ここが言ってた部分ね……」なんて頭ん中でぼやくわけだ。まだ観てもいないのに想像が余計な方向へ巡る。その展開のためにあれは洗練されたとは言い難いデザインで作っていたのか。過去作へのリスペクトのためだったのか。私は『それ』を新鮮な気持ちで享受する事が出来なくなった。私の大好きな作品で。もう想像するだけで忿懣遣る方無い。絶対に許せない。制作者の意図した山場を切り取って見せる事の何がOKなのか。ああ、こんな事になるなら早く観ておけば良かった。この「ネタバレへの憎さ」という感情とその理由に共感出来ない相手には、もはや何を言っても分からないだろう。諦める他ない。

私は深呼吸をした。私は反省する。私は他人を変えるためではなく、私のために対策を考える事にした。


ネタバレ対策どうしようか、ゴリ松千代

そもそもSNSを見ない

冒頭でも話したが、まずはこれに尽きる。ネタバレしてくる暴挙に対して押し黙るしかないのは少し悔しくもあるが、海の魚は多い。1匹捕まえて捌いたところでまた別な魚が水面を跳ねる。SNSを見る事とネタバレされる事を天秤にかけ、優先度の高い方を見れば良い。いやそういう意味では一般人じゃないメディアって良いよな。例外はあるにせよネタバレを考慮して伏せてくれるから。プロの編集ってすごい。ありがとう。何も考えずに「私観ましたwいやー◯◯がすごかったw」みたいな奴はファンの風上にも置けないゴミ。お前の事だよド畜生!!!

早めに『それ』自体を観る

上記と同程度に大事なのがこれ。そんなに嫌なら早く見ちまえ論。私の場合、見極めも大事だった。まさかこれ程までにショックを受けるとは思ってもいなかったので、完全に後回しにしていた。「続編とは言え元が良すぎるからそんなに……」とか言ってた自分を説得しにタイムマシンを使いたい。いや、タイムマシンがあるならそんな事の優先度は低いが、まぁとにかくそういう勢いの例えだ。

『それ』のネタバレっぽいな、と思ったら逃げる

SNSのサムネにその作品が貼ってあった、もしくはタイトルの一部が出ていたら即座に逃げろ。画面に目のピントを合わせるな。「ばーか!ばーか!」とばかりに外の景色でも見ながら画面をスクロールしろ。冤罪の可能性も捨て切れないが、本人に直接文句を言っていないのでセーフ。SNSから離れるまでもないじゃん、という妥協案がこれ。

対策むなしく、ネタバレ見ちゃったよ……?

諦める(拳を握りながら)

そう、諦めろ。30%くらい自分が悪い。他人を責めたところで記憶を抹消出来るわけではない。こうやって反省して自分を改善するんだ。これを繰り返したら自分だけでなく自分の行動で他人を傷つける事も少なくなっていくはずだ。と今必死に自分に言い聞かせている。

ネタバレである事を忘れる

それが良い。そんな物は見なかった。自分の白昼夢だ。もしくは嘘だ。もしくは考察だ。そいつが展開を先回りしていただけだ。純粋な気持ちで見始め、純粋に感動し、「あ、そういえばあいつが言ってた考察って当たってたな」くらいの感情になれ。自己暗示ムーブをかませ。

ミュートする、ブロックする

第二第三の被害を未然に防ぐための平和的解決法。ネタバレを喰らってしまったら逃げ出したい気持ちを抑え、すぐに気持ちを切り替えて、即座にミュートやブロックを行う。そういう奴はどうせまたやらかすし、一度バズってるような人間なら再びおすすめに上がってくる。そんな奴は最初からいなかった。考えなければ存在しないのと同じ。


よし、少し気持ちが楽になってきた。観よう。家族を巻き込んで。

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