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はじめに

ポーカーを始めると多くの人が戸惑うことは、
いつbetして、いつcheckするべきか
ということでしょう。

この質問を経験者にすると多くの場合
「ポーカーには2種類のbetがあって、
・自分より弱いハンドからコールをもらうためのバリューベット
・自分より強いハンドを下ろすためのブラフベット
を使い分ける必要がある。」
と返答を得るでしょう。
このバリューorブラフ(二元論)という考え方はポーカーを始めたての人にはかなり有用ですし、かなり詳しい人でも必須となる考え方なのは間違いありません。

さらに回答者は次のように続けるかもしれません。
「バリューをするときは、どのハンドにコールを貰いたいのか、ブラフをするときはどのハンドを下ろすのか、このバリューターゲット、ブラフターゲットを考えることはとても大事なことだ」

ある程度頻繁にポーカーをする人でも、ターゲットが不明確なことはよくあるように感じます。
よく反芻してください。

あなたのバリューベット(とその額)はコールされるレンジを異常に強くしてはいませんか?
あなたのブラフ(とその額)によりFoldするハンドに自分より強いハンドが十分に含まれていますか?

バリューベットのつもりで打ったにも関わらず、その額が大きすぎるため自身より強いバンドにしかコールされていない。

ブラフベットのつもりで打ったにもかかわらず、降ろしたいハンドは降りない。また(特にリバーなどで)自分がショーダウンで勝てるハンドを降ろすだけである。

このようなbetはかなり酷いbetになります。

では、上記のようなミスをしないためには何を学ぶ必要がありますか?
以下のようなものがパッと思いつくでしょう。

・今、自分がもちうるハンドの中で、バリューを打てるほど強いハンドは何か?
・今、自分がもちうるハンドの中で、ブラフを打つべきハンドは何か?
・上項それぞれについて、その適正な額はなんなのか?

次のような疑問も湧いてきませんか?

・cb(コンテニュエーションベット)って自分より弱いハンドを降ろして、自分より強いハンドにコールされていない?
・相手のハンドが分からないのに、自身の持っているハンドがバリューハンドかどうかなど分かるの?

これらの疑問を解決し、betする意味を明確にしていくことができればと思います。
その過程で、
・GTOとはなにか
・EVとEQ
・レンジvsレンジの思考
・レンジの種類
・pokerにおける数理
・EQ RealizationとEQ robustness
・MESへの思考
というあたりを解説していければと思います。
以下のような(誤った)考え方を持つ人は是非読んで頂きたいです。

・マージナル(中間的)な強さのハンドはチェックするべきだ。
・GTO通りにプレイする相手はレンジが推測しやすく対戦相手としては利益を上げやすい。
・GTOは保守的な戦略でExploitは攻撃的な戦略である。
・GTOで混合戦略が採用されているとき、最も比率の大きな選択をするのが利益的である。
・モノトーンボードのフロップで大きく打てばポラライズされる。
・現状勝ってる相手を降ろしてしまうベットは勿体ない。

--以下は補足--
なお、以降のノートについては実践上の応用を加味して、solver+というアプリを基にGTOを考えていきます。


このアプリはpiosolverの計算結果のうち代表的なところをデータとして保存したもので、100bb持ちのHUについては多くの状況で有用です。
デメリットは以下のようにありますが、現状ライブでプレイ中に確認できるスマホ向けアプリとしてはかなり優秀です。
・ノードロックができない(致命的)
・スクイーズやリンプに対応していない
・150%betを基本的に採用しておらず、betサイズはcheck, 30%, 70%, 100%potbet がほとんど。


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