旅2日目 ムスビテ へGO
ご縁
空穂宿の女将とお爺の紹介で、いただいたご縁。
ムスビテさんのケンさんとアヤコさんをご紹介いただきました。
お料理がとても上手なお二人。体と心と食をベースにサロンを運営しておられます。詳しくはこちら☞Facebook、インスタグラム
急な訪問にもかかわらず、そして、素性も全く分からない私を温かく迎えてくださいました。ケンさんは穏やかで、頭の回転が速く、とっても聞きやすく話しやすい方、アヤコさんはふんわりした優しい空気をまとい、控えめながらもその奥に、芯の強さを感じる素敵な女性。
出会いは必然。このご縁は何をもたらしてくれるんだろう。
考えただけでワクワクします。
到着した時は、晴天で、富士山がスコーンと大きく美しく見えていました。昔の人の拝む気持ちが解る感じがするくらい美しい景観です。ちょうどお部屋から富士山の姿がそのまま丸々見える感じです。
開拓されたフィールドを案内してもらい、おうちに招いてくださいました。
こちらも木々の葉が落ちて、たい肥となり、土の香りとフカフカで心地よい足の感覚が印象的でした。
最初に創るのは道具小屋
☝開拓するときに一番最初に創った道具小屋
この土地にあった木を組み合わせて作られたとのこと。お爺も”これを一番最初に創る必要がある”と力説(笑)
他にも、新たに建設中のサロン、鶏たちが暮らす小屋、近くを流れる沢、周りの木々の伐採、植物を育てるガーデンなども見せていただきました。すべて手作りです。
アイデアと工夫でできたおうち
おうちの材料は、いただき物。外側の壁の錆の感じや、風合いが何とも味わい深い表情を醸し出しています。これをセルフビルドで作られたとのこと。
(☝自転車置き場建設中とのことでした)
温かなキッチン
キッチンは家の外にあり、かまどがあるので外でも温かく、使いやすそうなデザインでした。最初は出入り口の扉がなかったらしく、寒くなってきたから取り付けられたとのこと。かまどの熱と、屋根からの光で温かく、寒さなんてちっとも感じず、とても居心地が良いキッチンです。
昔の土間を思い出します。かまどで炊くご飯は美味しいだろうなぁ。
木の香りと光が優しい癒されるお部屋
お部屋も見せていただきました。内装は木で作られていて、暖炉もあり、とても暖かい。シンプルで心地よい。天然素材の素朴さがたまりません。
アヤコさんがお菓子を振舞ってくださいました。
温かくてほんのり甘く、おいしい♡
自然との対話
Goodwill Forestの話をさせてもらい、経験者の話を聞いてヒントを得る旅に出てることを伝えたら、いろんなことを教えてくださいました。
土地を入手されたときは、300本くらい木が生えていたとのこと。
1本ずつ伐る時にはものすごく時間をとって考えられたそうです。木がなくなった後の光、風、景観、浮かび上がってくる土地の起伏は、どんな感じになるだろうか。一度伐ってしまった木は戻すことができないから、慎重に選択したと、話してくださいました。
自然に手を入れるとなると、自然との対話は欠かせない
家を建てるのも、基礎は大工さんにお願いし、あとは自分で作っていかれたとのこと。
「普通に考えると南向きに建てるから、大工さんはそう言ったんだけれども、この家は、南向きではなくて、少し東に振ってるんだよね。それは周りの川や木々の音、光、風、景色を考慮して少し東に振ったんだ。そして、実際に建ててみて、これで正解だと思ってる。」
お二人は、パーマカルチャーを学ばれていないとのことでした。ですが、生態系や自然とのかかわりを、身をもって学ばれ、それこそナチュラルに自然に寄り添った暮らしを実践されていました。
アナスタシア
「ミキさん、アナスタシアという本を知っていますか?」
まさに私が今年、巡り会った本。しかも旅のお供に持ってきたうちの1冊。まさかここで話題に出るとはビックリ。
「僕らがやっているのは、あの生き方なんだよね~」
(☝セリフ完ぺきに記憶しているわけではありません。こんな感じのニュアンスでした)
もともと来た時には、電気もガスも水も整備されていない状態で、完全なオフグリッド。そういう中で、家の外枠を創り、井戸を掘り、一つ一つ整えられてこられた。
心地よい暮らしを求めて
制約の中にこそアイデアが出る
苦しいことより、楽しいこと
しんどいことより、ラクなこと
心地よいことを選択していたらこうなった。
沢でもらってきた便器を洗っていたら、業者さんが、中古で良ければと、ウォシュレット付きの便器を譲ってくれたとのこと。
文明の利器を上手に活用しながらも、自然と共に生きる暮らし。
人とのかかわりを大切にし、できることは知恵を絞ってやっていく。
心地よい暮らしはここにもありました。
Goodwill Forestへのヒントをこちらでも頂き、長野へ旅立ちました。
また、お二人にいずれ会いに行こうと思います。
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