他人に期待しすぎない

というか、最近は可能な限り他人に『期待しない』ようにしています。もちろん相手によっては期待していた以上のことをやってくれる人もいるし、そういう人にはついつい期待してしまうのですが。

仕事をしている以上、と言うか生きている以上、他人と関わり合いになることは避けて通れません。一緒に仕事することもあるし、遊ぶこともある。飲みに行くことも、ランチを食べることも、談笑することも、議論することだってあります。普通に他人と関わり合わないと、今の世の中では生きていけません。

もちろんこの『他人』の枠組みの中には、家族も含まれます。

ニートや引き篭もりだって、結局家族に支援してもらってますからね。他人と関わらずに生きていくとしたら、もう山奥や無人島で自給自足するしかないでしょう。

他人と一緒に何かをやっていると、どうしても他人には期待してしまいます。「これくらいやってくれるよね」「こうするのが普通だよね」「僕はここまでやったから、後はやって欲しい」「こっちがこれだけやってるのだから、それに応えて欲しい」などなど。

こういうのって、多くの場合裏切られますよね。

『裏切られる』って言い方は良くないか。期待している側が勝手に裏切られた気分になっている、ということですね。だって、相手はそんなことを約束したつもりはないし、相手の理屈では別のことをやるべきだと思ってるかもしれないし。

自分と相手が別個の個体である以上、考えていることも感覚も大切なことも重要視すべきことも違います。

でも自分と相手は同じ感覚を持っている、とみんな勘違いします。だから『裏切られた』気分になるわけです。

それを一度手放してみると、結構楽になりますよ。もう他人には期待しない。期待するだけ無駄だし、ストレスが貯まるだけです。最初から何も期待しなけりゃいい。

相手に期待しなかったら何をすればいいのか。取るべき手段は2つだけです。

自分が全てやるか、相手にやって欲しいことを説明して約束してもらうか。

自分が全てやるのが精神衛生上は一番楽です。能力の限界まで徹底的にやり続ければいい。でもこれって、自分が疲弊するだけなんですよね。精神衛生上は楽でも、どんどんしんどくなるし、時間はなくなるし、別のストレスが貯まってくるし。結局ストレス貯めてるやん。

なので2つ目の『相手にやって欲しいことを説明して約束させる』がベストだと思います。やって欲しいことをちゃんと伝えて、それを約束させることで、後でやっていないことを指摘して、催促できるようになります。これが重要。催促することで、実行してくれる可能性は高くなります(催促しても100%にはならないですけどね)。

この時重要なのは、下記の3つ

・具体的な内容と手順と時期を明確に伝える

・なぜそれやるのか、を明確に伝える

・あなたがやるべき仕事である理由を明確に伝える

「これくらい分かるやろ」と思って省略して伝えると、大概失敗します。世の中にはとんでもない発想をする天才は、結構転がっています。そういう天才に想定外の動きをされるのは困るわけです。なので、細かくなっても内容と手順と時期をちゃんと決めて、伝える必要があります。それでも独自のやり方で大爆発させる人がいるのは大したもんです。

目的もちゃんと伝えないと、ほぼ例外なく「それってやる必要あります?」って言ってきます。やる必要あるから依頼してるのに、そんなことを平気で言ってきます。なので懇切丁寧に、やるべき理由とやらなかったときの問題をちゃんと伝えます。

そこまでやっても「これって、私がやるべき仕事なんですかね?」って言ってきます。間違いないです。なぜあなたがやらないといけないのか、ということに加えて、これをやることであなたにとってプラスがいっぱい、も伝えてあげられるとベストですね。

こうしておくと、精神衛生上も落ち着くし、自分の仕事が増えてストレスフルになる、という事態も避けられます。逆に「やることを伝えて約束してもらう」ことに対してストレスフルになる可能性はありますが。

この『相手に期待しない』ってのは、実はアンガーマネジメントでも結構大事な考え方になってきます。怒りとは【期待と現実のギャップ】から生まれます。なので最初から期待しなければ、現実とのギャップもないし、怒りも生まれないことになります。

ぜひ皆さんも、相手に期待せず、自分に期待しましょう。その方がよっぽど健全だし、建設的ですよ。

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