【会社設立日記 #0】動機は下心

以前から書いている通り、令和元年に会社を設立しました。合同会社で社員は私1名ですが。

なぜ会社を設立したのか、今後どうしていこうとしているのか、みたいなところをちゃんとまとめておこうと思いました。特に会社作るところなんて、参考になるところもあるんじゃなかろうかと。

ということで、思い出しながら徐々に書いていきたいと思います。

独立したい気持ちは以前からあった

前職を退職する際、次に会社を辞めるときは独立するときだ、って考えてました。なぜそう思ったのか、というと、やはり組織に所属する以上、楽な部分はもちろんあるけど自分で決められないことに対するジレンマも大きかったんですよね。特に前職は外資だったんですが、全世界で15,000人以上の社員がいて、日本だけでも1,200人くらい当時はいたのかな。これだけ大きくなると、やっぱり自分の領域が明確になってきて、やることが決まっているので楽なんだけど、やれる範囲も決まっていて逸脱できない、ってのがジレンマでした。

私個人としては、自分がやる領域はどんどんと広げていきたいし、逸脱していきたいわけです。全部自分でやりたい、とは思いませんが、自分がカバーできるところは積極的にカバーしていきたい。それができないところにもどかしさを感じていました。

そこで短絡的に「独立したら全部自分で決めなきゃいけないから、全部自分で責任取れるよね?」って考えたんですね。

あと、チームで動くことに向いていないんじゃないか、って気持ちになったりもしていましたし。

ということで、今の会社を辞めるときは独立するときかなー、ってのは今でも漠然と考えています。

起業=独立・退職じゃない

元々新卒で日系の会社に入っていたので、副業なんて以ての外、起業するとかは当然退職してから、みたいな感じでずっとやってました。その会社に十数年も勤めてたからなぁ。そりゃそういう考えが染み付きますよね。

なので、ご丁寧につい最近まで起業したら退職しなきゃいけない、みたいに考えてました。それってリスクあるよね、と。まあ普通に稼ぐことはできると思うんです。多分今の収入の2/3くらいならそんなに難しくないだろうな、と。

でも保険とか福利厚生とかそういったものが一切合切なくなる。そこはやっぱりサラリーマンの有利なところだし、辞めたら全部なくなるよね、と。妻とも少し相談したことがあるのですが、やはり一番のネックはそこでした。その不安をどう払拭するか。そこが引っかかっている以上、なかなか起業へは踏み切れませんでした。

ところが、今の会社では既に何人か、自分の会社を立ち上げてたりする。社内規定では一応副業禁止ってのが記載されているんですが、その辺はかなり緩い会社で、副業的なことをやってても別に何も言われません。

そこで私も「あー、そうか、会社にいたままで起業しちゃえばいいのか」と思ったわけです。

既に会社を立ち上げている同僚の話

会社で昼食取りながら、リフォームの話とか税金の話とかしてたら、「会社作ったら節税になるよ」ってことを言われました。

なんじゃそりゃ、と。そんな知識殆どなかったので、どんな風に節税になるのか、そのへんがイマイチ見えなかったんですよね。

経費をどうやってやりくりするか、家や車を会社の持ち物にすることも検討可能、などなど。

その時は詳細分からなかったんですが、この話を聞いてますます起業が現実的な話になってきました。

とは言え、起業しても何も事業をやる当てはないわけです。何か事業をやりたくて起業するわけじゃないし、やりたいことがあってその先に起業、ではなく、起業することありきで考えてるし。

どんな業態で起業するのがいいのかな、と考えていたら、また同僚から「事業内容なんて、あらゆるものを突っ込んでおいたら良い。事業内容に記載してあってやらなくても問題はないけど、記載してないことはできないので、将来どうなるか分からないから、あらゆる事業を書いといたら良い」って話を聞きまして。

ああ、それくらい気楽な感じで良いのか、と思って、気分が楽になったのを覚えています。

で、取り敢えず起業してから考えることにする

起業ってそんなに難しくない、会社に所属しながらできる、何をするかは起業してから考えても良い、そんな風に考え出してから、起業が一気に現実のものになってきました。

折しも元号が平成から令和に変わったタイミング。起業するならこのタイミングで令和元年設立を狙うべきじゃないか、そんな風にも考えたんですね。

ということで、まずは起業してみよう、それから先のことはその後考えよう、節税できるようにだけしておこう、そんな気分で起業を進めることになりました。

まあ完全に行き当りばったりですし、邪な気持ちしかありません。

でもこれくらい気楽に始める方が長続きするんじゃないか、とも思います。

さて、起業することだけは決めたのですが、どうやって起業するのかは全く分からない状態です。何から始めるべきでしょうか。

本を読んで気分を盛り上げる

そんな時、新大阪の駅で新幹線に乗り込む直前に、この本を買いました。

珍しく紙の本を買いました。普段は電子書籍なんですが、まあ良いかな、と。

この本の著者は不動産投資で起業した人で、アパート一棟買いから自分で内装等々を整えて賃貸に出す、ってことからスタートした方です。

私は不動産投資は基本手を出さないことに決めてるし、家族総出でリフォームするとか無理なので、同じ境遇ではなかったのですが、それでも参考になるところは色々ありました。

特に「合同会社を作れ」ってのは良かったですね。

私も最初は「株式会社を作ろう」と思ってたんですが、本書を読んでみると株式会社のほうが作るのに色々制約あるし、費用もかかるし、ってことが分かりました。どうせ個人でやるような会社なので、合同会社と株式会社の違いによる信用とかどうでもいいですからね。

で、本書に着想を得て、合同会社の設立からスタートすることにしました。

方向性はなんとなく見えてきました。そして実際の設立作業に入るわけです。

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