着物
少しずつ断捨離をしてます。
夫の背広、通勤靴、鞄、書類は、ポイポイ捨てれたのに、
嫁入りの為に親が用意してくれた嫁ぎ先の家紋入りの着物など、どうしても捨てられない。
私世代の親世代は、嫁入り道具として、婚礼家具一式、嫁ぎ先の家紋入りの着物、生活に困らない様に家電も用意してくれた親も多い。
お仲人さんや嫁ぎ先への気遣いもあるだろうが、親は大変だった事でしょうと、あらためて感謝の気持ちが込み上げて来ます。
そんなにもされると、親には心配はかけられないし、添い遂げる覚悟を持っての嫁入りです。
婚礼家具は転勤が多く都度毎に部屋サイズが違うので数年後に
思い切って泣く泣く処分した。
でも、着物だけは狭い衣装ケースに入れて、持ち歩いて今に至っている。
もしかしたら、息子のお嫁さんに託せるかも知れ無い期待があったからですが…
結局は不用品の運命になるのでしょう。
どれもしつけ糸がついて一度も袖を通して無い着物ばかりですが、紋付着物以外は何かに作るつもりで解き作業中です。
その着物をほどきながら、母や父をしみじみと想う。
改めて半世紀近く前の着物の素材、縫い方の職人技には、
脱帽です。和服の事は全く無知ですが、素晴らしい仕事ぶりです。
しつけ糸がついた浴衣を解いて、部屋着を作って見ました。
昔の綿は素材が良く、洗濯をしてもシワにならず、肌触りが
とても良いのです。
今、久留米かすりが密かに人気です。
先日デパートで久留米かすりのモンペや反物を目にして、
そのお値段にびっくりしましたが、本物の工程作業を知ると
納得のお値段です。
肌触り、洗う程に馴染む素材!ホンモノは良いなぁー
買えないけど、目の保養になりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?