第80章

国家は、小さいほど良い

これは現代政治学や経済学の常識に反するよね

人口や領土領海は、大きいほど政治的経済的規模に直結するのが常識よね

だが、違うのだよ

それは人間世界の常識なのだよ

つまり欲望と知性の帰結

あくまでも例えるならば、

日本は意外と人口でもトップ10だし、領海を含めると広さトップ余裕10な

実は超大国なんだよね

だからGDP第3位だか実質2位だかは、そんなに不思議ではない

だけど、左翼が好きな話だけど、

ヨーロッパのこんな国あんな国、南米のこんな国あんな国、

南オセアニアの、意外と旧東欧の・・・

そういう国ってさ、実は日本より、圧倒的に人口が少なくて、領土も領海も無いのよね

実は、国家は大きくなるほど、

組織って結局、大きいほど経営しにくいに決まってるじゃない

国とかいうけど、結局は人口の量的効果にすぎない

それは小さい方が、治まりやすいに決まってるじゃん

(※あくまでもたとえ話)

話は変わるけど、

産業革命で世界は変わったとか、

ひいて言えば、大航海時代から人類は覚醒したとか

フランス革命がまともな時代の開闢だとか、とか

白人様が大好きな世界に流布してるおとぎ話があるよね

人間は、生きてるだけで幸せなの

それが、隣の人より、ちょっとだけ収穫が多いと喜び

そこから、

蔑み、妬み、殺し、奪い、支配し、税金をとり、政府を争い、国境を争い、世界を争う

生産性を向上させたい

一見よさそうだけど、実はこれがすべての根源なの

人間の心の中の悪魔の妖怪の望みなの

今日を生き、口をすすぎ、一汁一菜を口にし、

ほんとはそれでいいのに、そこからすべてのこの世界の始まりの、

欲望と頭脳が動き出す

この世界に生きている命だけに感謝し、

どこかよその桃源郷を探し求めない

速く桃源郷に移動できる手段とか要らない

桃源郷なんて、ここにあるんだから

武器や防具なんか要るわけない

欲望から動き出す知性なんて要らない

知性から動き出す欲望なんて要らない

だから不幸になる

せいぜい1から10まで数えられる縄目だけあれば、事足りるだろ

あえてあのすばらしい、古代天文学すら否定してみた

今日得られる食べ物だけが、現実のものであり、それが感謝である

得られたであろう、得られなかったかもしれないものは、現実ではない

それは空想と頭脳と欲望の産物であり、無用で存在しないものだ

今着ている服があるからあったかい

今日の雨をしのぎ風をしのぐものがありがたい

古くから伝わる祭祀、つまりお祭りは楽しいよね

その日を楽しみに毎日をさらに楽しめる

ちょっと行けば、隣の別の村があって

また別のお祭りを楽しみにしている

朝には鶏が時を告げ

犬が楽しそうに駆け回る

隣の村でも同じように哭いている

いつでも近くに別の村がある

いつでも近くに別の国があり、別の星があり、宇宙がある

だからこそ、私たちは、この村でいつまでも楽しく毎朝を迎える