見出し画像

IWATEDOWN

ひろのぶです。
写真は老い先短い父が、老体には堪える厳しい冬を超える為に、たぶん日本一ナウイ(と思ってる)ダウンジャケットをプレゼントしたら、思いの外喜んでいた時の様子。


『安物買いの銭失い』という言葉は聞いたことがあると思う。


安い物は品質が劣るから、結局、高くつくという意味。


けどね、失っているものは銭だけじゃない。

というよりも銭なんかでは変えれないモノをどんどん失っています。


あらゆる産業において生産技術を失っている。


これ完全に致命傷です。


実際に国内で衣類を生産しようとしても作り手が殆どいない状態に、産業の空洞化が起きて、今着ている服すら自分の国で作れない事態に近付いてます。

IWATEDAWN縫製の様子


例えばですよ、この前日本の縫い子さんの話を聞かせてもらったのですが、大体1インチに13針縫えたらいいところを、その縫い子さんは17針縫える。それで何が変わるのかと言うと、13針なら3年保つものが、17針なら7年保つというわけです。


凄くないですか?倍ですよ。


こういった生産者がどんどんいなくなってしまうわけです。


僕たちの生活に欠かせない綿は本来一生使うもので、ベビー布団の綿は子どもの成長と共にお包み変えたり、嫁入り道具で持って行く羽毛布団は、家族の形に合わせて打ち直しをしたりして、ずーっと使い続けていくもの。


それがいつからか薬剤の混ざった綿が衣類やら寝具に浸透して、使い捨てが当たり前の社会になってしまったんですね。




日本だけでも年間約33億着の衣類が廃棄されてるんですよ?(日本人口1億2500万人)


世界はもっと酷い状態になってます。

南米チリの砂漠


『買いものは投票なんだ』という本を出版させてもらったのですが、買い物って必要な物を購入するだけではなく、どこに自分の持っているお金を流して、どの様な社会になって欲しいのか?を決める行為。


選挙は数年に一度しか無いのですが、買いものはほぼ毎日します。だから何を選ぶのか?は選挙以上に世の中に影響を与えます。


僕はこの岩手ダウンが作られた工程や想いに投票をしたいと感じたので身につける事にしました。

(ちなみに毎年クリーニングに出せるので一生使えます)


親父にプレゼントしたダウンも、きっと先に親父が旅立つので、その後は息子に着てもらおうと思ってます。


こうやって繋いでいけるモノを、少しずつでも良いから身の回りに増やしていきませんか?


値段ばかり見てると本質的な価値が見えなくなる。


もう一度言いますが、買いものは投票なんです


ひろのぶ

ダウンの購入は下記ショップページから↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?