中京ダート1400mの特徴

今週はプロキオンSが行われますが、予想にあたってコースの特徴を整理したいと思います。

中京ダート1400mの特徴の1点目はバックストレッチがとても長い、ということです。直線で600m以上になりますので隊列は縦長になり、外枠の馬でもそんなに外を回らされる心配がない、ということになります。これはコーナーで外々を回らされて大きな距離損を受ける心配がない、ということを意味します。後述しますが中京はコーナー半径が小さいので外を走るメリットもあるのですが、距離損が大きすぎると馬がバテてしまうので内ラチから3頭目くらいまでが目安です。
また、スタート後、1Fほど走ったあとに少し上り坂になっています。そんなに気にすることはないのですが、中山・阪神などのスタート後下り坂コースで先行していた馬が中京・福島の上り坂コースでは脚が鈍るパターンがあるので注意が必要です。

2点目はコーナーの半径(R)が小さく、コーナーの占める割合が低い、ということです。調べてみるとコーナーの距離は380mくらい、半径(R)は117mくらいということで、新潟(R=102)、福島(R=103)よりは大きく、函館(R=116)、中山(R=122)と同じくらいです。
1点目と合わせて考えると、外目を走ることがない分、コーナーはきつくなるので器用さは必要、東京・阪神といったコーナーの大きいコースでの実績しかないと心配、逆に地方競馬で走れていれば問題ないと考えられます。
ダート1400mのある競馬場はJRAだと東京・京都・阪神・中京で京都もR=144とそこそこ大きいので、1400m実績のみだと小回り適性の有無は中京実績があるかないかでしか判断できないことになりますが、他の要素で判断すればいいので深く考える必要はないです。

3点目はスパイラルカーブです。2点目にあげたRの小さいコースで採用されており、中京も同様です。スパイラルカーブは3コーナーはRが大きく、4コーナーはRが小さいというカーブで外有利と言われています。これは内の馬は外に出そうとしても、外や前に馬がいると蓋をされたり進路が空かず勝負所で立ち遅れる可能性が高い、ということです。
スパイラルカーブ採用のコースでは、コーナーでは外に馬を置かない形で出来るだけ内目を走って距離損を抑えつつ、4コーナー~直線入り口で徐々に外に持ち出しながら加速しゴールまで持たせる、というのがベストです。一番わかりやすい例は2022年カペラSのリメイクですね。ただ、これはレースの状況や騎手の進路取りに任せることになりますので、「この騎手ならやってくれる」くらいで予想することになります。

上記のことから、中京ダート1400mでは外目のポジションでレースを運ぶのが有利、そのポジションを取りやすい・レースの流れに乗っていると自然とその位置取りになるのが外枠、ということになります。ただ、外枠ならなんでも買えるほどの有利さではなく、実力上位の馬がすんなり先手を取れれば枠順なんてそんなに関係ないコースとも言えます。結果的にハマる位置取りになりやすいのは外、程度で考えて予想することになります。

#中京ダート1400m

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