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個性を伸ばす

最近は雪が降ったりでとても寒い日が続きました。
(コースに霧が出た寒い朝もありました)
恐らく2月のこの辺りが底かな?と思います。
来週は暖かくなるみたいで、いよいよ春が近い気がしています。

先週はSBS(Small Boat Selection)の一環であるエルゴの2kテストを、出場を目指す選手が取り組みました。

艇庫の一角でやります(専用のトレーニングルームが早くほしい)

SBSはU23日本代表を決めるレースであり、2月15日に予選、26~28日に本戦があります。
種目はシングルスカル(1人乗りの2本オール)とペア(2人乗りの2本オール)であり、スカルという1人が2本のオールを持つ種目群と、スイープという1人が1本のオールを持つ種目群の中のそれぞれ最小ユニットとなります。今回ペアでは日本大学さんや中央大学さんと組むクルーもあり、明治単独で組むクルーも含めて楽しみが多いです。

”チャンスがあるなら挑戦してみる” ”同世代の中での順位を知る”
この2つが大事だと思っていて、強く訴えたつもりです。
そこに呼応する選手が昨年より増えて?男子はシングスカルは1クルー、ペアは混成も含めて4クルー出場するので、少しずつ形になってきたと思います。

訴えておいて終わりではなく、そこに応えてくれた選手にはレースに向けてちゃんと形にしなくてはいけないと思うところです。

女子はシングルスカル3クルーと、実力がありながらも控えめな選手が多いと感じています。
もっと自分自身の可能性を見出し、挑戦する雰囲気を作らないといけないかなと思ったところです。

さて、タイトルにもある"個性を伸ばす"ですが、
最近テレビを見ていて、都内の私立中学の受験の様子が変わってきているという内容がありました。
偏差値重視の考え方ではなく、自分自身の(わが子の)個性を伸ばしてくれる学校はどこか?で選ぶそうです。
確かに高学歴だからといって安心な世の中ではなく、何かに秀でている、特色があることが重宝されるようになっているのかもしれません。
中堅校であっても英語に力を入れていて皆が留学するとか、そういった特色を持った中学校が人気だそうです。

なんかギラギラした鎬を削るような受験戦争ではなくなっているんですね。
みんな違ってみんないい、みたいな平和な感じになってるようにも感じます(ちょっと違うかな)。

というのも、情報がたくさん公開されていてアクセスも容易にできる世の中だからこそ、その学校の特色がより鮮明に比較できるようにもなっているのだと思います。

転じて、大学の部活動においても、「とにかくローイング競技に打ち込んで勝ちました」ではなく、普段の生活や部という組織の中での役割、地域との繋がり含めた外部との折衝、そういった競技に直接関わらないところでの特色も求められる時代になるのだろうと思います。
私は高校生のスカウトもやっていますが、これまでは「ローイング競技に打ち込むためにこんな設備や人を揃えているよ」ということを強調して話していました。
それがここ数年やるうちに、「そこだけじゃないよな」という思いも出てきたところです。
合宿所が古いから設備で押せないということもありますが(笑)

また気が向いたら、もう少し掘り下げて書いてみようと思います。

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