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お釈迦様の教え
お釈迦様が生きた時代
お釈迦様が生きた2600年程前のインドはアーリア人が支配していました。
当時のインドは厳しい身分制度が敷かれており
支配民族であるアーリア人が占めるバラモン(司祭)
被支配民族中心のクシャトリア(王侯武士)
支配民族で構成ヴァイシャ(農耕商庶民)
被支配民族のシュードラ(隷民)
の四段階に分かれていました。お釈迦様はクシャトリアである王侯種族の
王様の子供として生まれました。
恵まれた環境にありながらも人間が抱える「苦」について深く考える王子さまでした。やがて、29歳の時、人の苦を解消する方法を求めるべく出家なされました。
そして6年間バラモンの高僧にも師事し苦行を重ねてきましたが、悟りには結びつかず、最後には菩提樹の下で瞑想しました。ここで様々な悪魔の誘惑と闘いながら悟を開かれたのです。そしてその後80歳で入滅されるまで悩める人々を救う布教の人生を送ったのです。
お釈迦様の教え
お釈迦様は、先ず四諦の教えを展開しました。四諦の教えとは苦諦・集諦・滅諦・道諦の事です。
先ず 苦諦 で、人間生きていくには苦が絶えないとし、 集諦 で一切皆苦を唱えました。そして、 滅諦 では苦の実態を明らかにし、苦を克服して涅槃寂静に至る道をお示しになりました。最後の 道諦 ではその為の修行の方法として八正道をお示しになったのです。
苦の原因を解明
お釈迦様は、物事には、必ず 因・縁がありその結果現実の現象=果 が生まれると明らかにされています。因とは原因の事であり、縁とは環境の事です。つまり私たちが何かをするには、心の中で思考が生まれます。この
思考を因として、環境の制約と調和して現実となる
ことを明かしたのです。
あなたは何をそんな当たり前のことを言ってんだ!
そんなこと当たり前じゃないか!
と感じられましたか?
そうなんです。お釈迦様の教えはすべて当たり前のことを教えているのです。その当たり前が人生の真理であり、その当たり前の事が出来ないから苦が生じるのです。これから紹介する「お釈迦様の教え」もすべて当たり前の事ばかりです。
お釈迦様は何も発明していないのです。ただこの世に存在する真理にお気づきになり、人が苦労する根本原因をまとめ、それらに対応する方法をお示しになっているに過ぎないのです。その当たり前を当たり前として片づけていたのではあなたの成長はありません。当たり前のことに真摯に取り組んでいただいてこそあなたの成長があるのです。
さて話を本題に戻します。
先ほど因・縁・果の法則をご紹介しましたが、環境に阻まれるには、それなりの理由があるのです。その理由を一つ一つクリアして結果に結びつくのです。その為には苦の発生する原因を知り尽くす必要があるのです。
お釈迦様は苦の原因を12縁起としてまとめられました。詳しい内容は上に張り付けているリンク先から確認してください。当たり前の事ではありますが成る程とあなたを唸らせるだけの内容になっているはずです。
そして、それらの苦を滅することで涅槃寂静出来るわけですが、その方法を示したのが八正道です。八つの正しい道を習得することで自己完成ができ、涅槃寂静に至れます。としているのです。
大乗運動でどう変化したか?
お釈迦様がお亡くなりになってから2~300年ぐらいたったころから中国の仏教界には大乗運動が起きました。この運動で重きを置いたのは、八正道で自己完成した叡智を真理に目覚めず苦しんでいる人たちを救いましょうと。言う事だったのです。つまり利他行。観音菩薩様がその象徴として活躍することになるのです。
観音とは、直訳すれば「音を見る」ですが、世の様々な悩みを聞き分けると言う意味になります。観音菩薩とは私たちの周辺で起こる悩みや困りごとの声を聴き、助けの手を伸ばす事であり、その実行者はすべて観音様と呼ばれるのです。これが大乗仏教の教えるところです。
大乗運動が完成を見るのは6~7世紀ごろインドの竜樹菩薩の出現によって「空」の理論大系がまとめられたことによります。それ以後、日本に伝わった仏教はこの大乗運動による教えです。
仏の教えをどう活かす。
大乗運動による仏教では自己完成で終わるのではなく、その叡智を迷える衆生の救済に活かしましょうとする教えであるだけに修行法も少し変化して波羅蜜多の修行をするように教えています。
波羅蜜多の教えとは、六徳目からなる修行です。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・知恵(般若)の六徳目です。詳しくは別の投稿で扱いますが、これらの徳目は商売にも通じる内容ばかりです。
起業するあなたには必須となる項目ばかりです。今日は課題の提起にとどめ別の投稿に期待してください。
特に一人起業の場合には、様々なヒントを提供いたします。
顧客との関係において、どう接するべきなのか通常の経営書籍からは得られない貴重な学びが得られます。その意味でも楽しみのお待ちください。
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