見出し画像

尽くしてくれた母



突然の発症から緊急手術までの間、母によく看病してもらいました。
なんて親不孝者なんだと落ち込む事もありました。


私の父はリンチ症候群で、25歳の時に直腸癌になってからずっと色んな病気を患いました。
母はずっと父の看病をし続けました。
父はそれを当然のように思っていて感謝しませんでした。
そんな両親を見てきて、「結婚は人生の墓場だな。」とマジで思っていました。

母が気分転換で習い事をしたり楽しんでいると、父は必ずそれを妨害しました。
母は勝気な人ですが、度重なる父の仕打ちが面倒になって人生を楽しむ事を諦めるようになりました。
そして、私に愛情を注ぎまくりました。
それが私には重たかった…

父が亡くなって6年…母はふと思ったそうです。
「もう邪魔する人が居ないじゃん!」って。
それまでは「遊び方を忘れちゃったよ。」なんて言っていたのに。

私はずっと母がもっともっと人生を楽しんでくれたらなと思っていました。
楽しそうに話す母の姿を見て、なんだかほっとしました。
今年74歳の母。
まだ現役バリバリで働いている母。
これからの人生を謳歌してもらいたいと思っています。

ちなみに、今の私は結婚は人生の墓場だなんて思ってはいません。


よろしければサポートをお願いすます。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。