予防線

 令和の虎を動画でちょろっとみて、志願者が虎達からボッコボコにされているのが不愉快だった。

 
 もちろん、不愉快さをウリにする番組なのだろうし、こういうのをみて「予習」をしておけば、いざ自分が上司や先輩、親や先生、同僚から同じようなミスで「お叱り」を受けるのを防ぐ事ができるという、こう来たらばこう。というパターン予想になるんだろうなと思う。

 僕なんか要領が悪いものだから、今でもたまに上司から「お説教」を食らうし、更に言ってしまうと上司が年下であるなんて事もザラで、これは傍から見たらば「冴えないオッサン」が若者から「詰められている図」。ちょっと美味しいような、スパイシーなテイストかもしれない。


 歳を食うと問答無用な部分がある訳っすよ。

 例えば、取引先の営業マンとか配送ドライバーが伝票を持って仕事場に現れた際には、彼等は真っ先に僕を目掛けて駆け寄ってくるし、僕からしてみれば「オイオイオイ、オイ?」っていう感じで、


 ちょ、ちょっ、ちょちょちょっ…と内心は逃げたい訳。

 現場責任者の上長なんかも、いきなりパソコン画面を見始めちゃって、いまあからさまに気づかないフリをしましたよね?だるまさんが転んだ。だったらば確実にアウトだからね?バレバレなんだからね?来客の相手をするのは、俺の役目?


 違うだろー!!!

後部座席から運転手の椅子を蹴り上げながら。

 や、僕は決して悪意だとか、何か誘導をする意図は一切ありません。念のため…。

 
 僕なんか、いざとなったらば矢面に立たされて堤防にならなきゃならないし、ドライバーさんや、工事にきた業者さんの相手をするのすらできない「お前ら」じゃないだろうが。あんなに威勢が良い「先輩・上司様」はね、単に面倒くさいだけなんだろうなと睨んでいます。

 

 令和の虎をちょろっと観ていて、あら〜、イケメンな上に社長で、しかもやり手で、加えて職場に似た顔立ちの人が居るなぁ…と思ったんだけれども、この不愉快な(失礼)内容も自分が叱られている状況を想定して学習をしておけば、僕も少しは人間関係がうまくいくのでは?

 

 人に好かれるためにはどう振る舞うのがよいのかを教えてくれる有り難い教材。


 そんな風にも思ったんだけれども、やっぱりなぁ〜。それだと僕自身が「逃げる」のは上手になれても、一体なにが問題なのかと状況にたいして真剣に取り組まなくなりそうだからパスをしておきます。

 
 小手先のテクニックを覚えるのは損しないだろうけれども、もう、その段階じゃなくね?的な…。

 
 今更、小手先のテクニックばかり身につけても袋小路になりそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?