SMELLMAN IS DEAD:2
SMELLMAN IS DEAD
くどいと異臭騒ぎ
ミセスオーデコロン(奥出虎龍)は喧嘩早く
こだわりのラーメンを作る職人みたいな名前だが
あくまでも漢字読みの当て字であり
本人は至って控え目な淑女である。
オーデコロンの失敗は過剰散布。
好きな香りを入手すると
ついつい余計目に振ってしまうと告白していた。
エクニカオリ(江国花折)は柔軟剤マニア。
好きな匂いがほのかに香ると嬉しくなって
次回の投与はどうしても多めになり
最終的には見境ない分量に……。
コロンも柔軟剤も、容量を守ればプラスに働く
フレグランスの一種である。
問題は度が過ぎた使用例。余りにくどいと
むせかえるような異臭となって
鼻孔を殺しにかかる。
微香が目標、二人共理解はしている。
スメルマンとは違う病理に悩む現代人。
スメルマン自身は
コロンや柔軟剤を使わないのだろうか?
「基本的には使用しない」
端的に応える彼。
未使用者の彼が控え目に使用したら
いい塩梅の散布量が判明するかも?
柔軟剤も同様に、微香くらいで香り収めするような
適量を模索するには
素人の厚顔無恥が時に機能することも。
とにかく、事例人は無駄使いの権化であり
くどい異臭を隣人に向けて放っている。
香りの賛美と香りの拒否は表裏一体
いい香りと思って振るなら、香りを実感してからにしよう。
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