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世紀ま2の黙469

199X年 例えるならジャギの立ち位置

作家特有の賞レース・アレルギーが止まない。
例えるなら北斗の四兄弟のひとり、ジャギの心境だ。
「覇者」「拳王」「孤高」の長兄ラオウ、
「希望」「人徳」「柔和」の次兄トキ、
「正義」「伝承」「夢想」の末弟ケンシロウ……
皆が華やかな看板を背負って生きているのに
三男ジャギが持っている看板は
「非道」「邪道」「無頼」と言った類いのもの。
作家岩永桂のSPECがジャギと同等と言う意味では無いが
作家四人で比較したら最下位だと思ったので
今回の事例を採用させて頂いた。四人の作家はランダム選出である。
アマチュア選出でも、プロフェッショナル選出でも僕は最下位。

それでも、作家としてのPRIDEはちゃんと持っていて
昨日の自分に勝てる筆致を目指して文字を並べている。

賞レース・アレルギーは一体、何時から?
否、始まりなんて明確な定めなど無い。
作家としてのエントリーが決まってから、気が付いたら始まっていた。
アレルギー反応があったら、走破は出来ない?
即答する。断定的に言えば「そう」だ。
アレルギー反応中はエントリー抹消でいいと思う。
知人の作家が無理をし過ぎて、とうとう筆を折ってしまった。
老舗文芸のBOSSが「多作は危険!」と
警鐘を鳴らしていたが、軽傷では済まなかったみたいだ。
僕も多作の経験が多々ある。確かに精神は摩耗して行く。
それにしても、老舗文芸のBOSSは偉そうだ。
「雨降ってるのに、傘持って行かないと濡れるよ?」
と、大差無いではないか! 全く、もう!

兎に角、本当に切羽詰まらないと……
否、例え切羽詰まったとしても、
賞レースとは無縁の、ゆるやかな作家生活を送りたい。

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