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ハチ公のすゝめ


はじめに

みなさんお疲れ様です。新殿堂発表が終わり様々なデッキがお亡くなりになり、「次にどんなデッキを組もうか」、「新環境は何を使おうか」悩んでいる方が多くおられると思います。そこで今回紹介するのは、
理論上、あのサガループや赤青マジックよりも速い、先行2キルを叩き出す「ハチ公ワンショット」について解説していきたいと思います。皆様の良きデュエマライフの一助になれれば幸いですので是非読んでみていただけるとありがたいです。

ハチ公ワンショットの基本

この「ハチ公ワンショット」というデッキは
“特攻の忠剣ハチ公"のガチンコジャッジで勝ち続けることで山札からハチ公を踏み倒し続ける、所謂速攻デッキとなっています。
基本的な動き方は2ターン目にマナブーストカードを打ち、3ターン目からハチ公で走り始めるのが基本の動き方となっており、"フェアリーギフト"を用いることで最速2ターン目から走り出すことも可能となっています。

テンプレと採用候補カード


基本の形

このデッキは、極端に言ってしまえばハチ公が9〜12枚あればデッキとして成立します。今回はサンプルリストや採用候補カードも含めて、解説をしていきます。


サンプルデッキ採用カードと理由

"フェアリーギフト" 1
最速2ターン目からハチ公を出せる殿堂カード。またハチ公以外にも別の型ではガイアッシュなどを軽減して出せるので、小回りが効きやすい。

"青銅のバンビシカット\我が力しかと見よ" 4
もはやハチ公のために生まれてきたと言っても過言ではないカード。クリーチャー面は2コストのブーストカードでガチンコジャッジという不確定要素がありつつも、ほとんどの場合ブーストができる。下面はトリガー付き呪文かつ9という高コストのためハチ公のガチンコジャッジでも勝ちやすい。ギフトがあるときは初手で埋めがちなカード。

"配球の超人\記録的剛球" 4
下面は2コストの確定ブースト枠として重宝する。同じ2コストブーストで"イチゴッチタンク\レッツゴイチゴ"があるが上面がこちらは8コスト、イチゴは7コストのため1コストこちらが重くこの1コストが勝敗を分けることもあるため、出来るならこちらを採用したい。

"特攻の忠剣ハチ公" 10
このデッキのキーカード、アタックの終わりにガチンコジャッジをして、勝てばもう一体ハチ公をバトルゾーンに出せる壊れ効果を持つ。その一方で踏み倒しメタや3000以上のパワーを持つブロッカーに弱いため除去やらタップカードなどで、確実にワンショット出来る環境を整えることが肝心となる。

"QQQX\終葬5SD " 4
ハチ公とのコンボカード。QQQXがいるときにハチ公のガチンコジャッジを行うと、相手は山札を見ることができず、こちらが一方的に勝つことができる。アニメでも逆ウガタが使っていたこともあり記憶に残っている方も多いだろう。他にもデドダムや神秘の宝剣などの序盤カードを止めたり、シールドを山札の4枚目に刺す効果を持つため後述するレッドギラゾーンと合わせて、シールドを2枚擬似焼却することも可能になっている。

"終断のレッドトロン\フォビドゥンハンド" 4
激安ハチ公界の便利屋。上面は手札を捨てることで3コストで場に出せ、5000以下を破壊してくれるためレッドトロン→ハチ公と綺麗に繋がり、レッドギラゾーンの革命チェンジ先にもなる優秀なカード。また下面も9コストと重くトリガー持ち呪文であるため受けにもなる。一石三鳥ぐらいあるカードである。

"逆転王女プリン" 4
5コストと比較的軽いカードなのだがこのカードの真髄はガチンコジャッジの時に発揮される。ガチンコジャッジでこのカードがめくれるとハチ公をアンタップすることができる。つまり無条件でのもう一度アタックが成立するのだ。また、トリガー付きのクリーチャーでもあるため、受けとしても最低限の働きをしてくれる一枚となっている。

"轟く革命レッドギラゾーン" 4
このデッキのキーカード2枚目。ファイナル革命の効果で味方を全てアンタップすることができるカード。チェンジのタイミングも重要であり、相手がGストライクが多いデッキの場合シールドが残り2枚でチェンジ、相手のデッキのコストが高く、安定を取りたい場合はシールドが残り3枚でチェンジ、邪王門があるならばシールドを全て割り切ってからチェンジなど、様々な場面にも柔軟に対応できる一枚。また、このカードは「ブロックされない」効果が附属されているため、天門などと当たった場合は気合いでこのカードを引きに行こう。

"綺羅王女プリン\ハンターエイリアン仲良しビーム"4
対速攻最終兵器。上面は前述のプリンのような効果を持ち、ガチンコジャッジでめくれるとバトルゾーンに出てくるブロッカーであり、前述の"青銅のバンビシカット"のガチンコジャッジでたまに出てくる。下面は9コストのトリガー呪文で、一体マナ送りと3000以下のアタックを封じる効果がある。これにより、赤青マジックには"芸魔王将カクメイジン"をマナに送りつつ盤面のクリーチャーを殴れなくしたり、赤単我我我に対しては"我我我ガイアールブランド"をマナに送った後のクリーチャーを殴らなくしたりと、低パワーで盤面を並べていくデッキには刺さりやすいカードとなっている。

"熱き侵略レッドゾーンZ" 1
ほとんど引けないがリターンは大きいクリーチャー。ハチ公やレッドトロンから侵略でき、無条件でシールドを一枚焼却できるため、シールドが後一枚の時に侵略してそのままダイレクトアタックすることも可能。さらに、レッドギラゾーンと合わせると合計2枚焼却することも可能になっている。

採用候補カードとその理由

採用候補カードの基準は主に3つあり
・コストが高いカード(ツインパクトも可)
・メタ除去や受けになり得るカード
・使っていて楽しいカード
この3つを満たしていれば、このデッキは成立します。それでは採用カードを紹介していきます。候補カードが多すぎるため、採用されることが多いカードを中心に解説をしていきます。是非皆様も自分なりのハチ公の形を模索していただければと思います。

"シビレアシダケ\インビンシブルパワー
初動のカードの中でも随一のコストを誇るカード。上面は手札のカードをマナに置くため、多色が手札に多かったり、"轟轟轟ブランド"のために手札を少なくしたりと活躍の場は広いカードとなっている。また手札にあっても"運命の親衛隊シウバ\その運命我らもそれに従おう"で捨てることで13コスト以下になるようにバウンス出来るため、持っていても損はないカード。

"勝利の頂リュウセイ\俺の勝利だオフコース"
メタ除去、受け、ガチンコジャッジと三面六臂の活躍をしてくれるカード。下面はクリーチャーの数によってコストが下がっていくため、アナジャを筆頭とする小型を並べてくるデッキにはめっぽう強い。上面は10コストと重く、またGストライクも持っているため最低限1体は止めることができる。また、後述する"勝利の頂カイザー刃鬼"を入れた「刃鬼公」と言うデッキでは、刃鬼のハンターメクレイドで出たカードにSAを与えると言う重要な役目も持っている。

"飛翔龍5000VT"
言わずと知れた現環境最強のメタ除去カード。マジック、アポロが暴れ散らかしていた旧環境ではあまり日の目を見ることがなかったが、その除去性能は折り紙付き。ハチ公を出しその後に5000VTを出し次のターンにメタが飛んでくるのを防ぎながら、ワンショットを決めていく動きは、安心感がある。ネックになるのは、ハチ公に噛み合わない色と値段ぐらいならものである。

"S・S・S"
強い(確信)
多色という点やトリガーの競合が多い7コストという部分を差し置いてでも使う価値のあるカード。除去、全タップとこの一枚で片付けてしまうのは、もはや神の領域である。と持ち上げて来たがやはり色と多色である点がネックになってくるカードではあるので、多色が嫌いだという方は"閃光の守護者ホーリー"や同じ赤単色の"爆殺覇悪怒楽苦"などを入れてみても良いかも知れない。

"ブルーインパルス\真実を見極めよジョニー"
こちらもネックが値段だけのカード。アビス、マジックなど大量展開をしてくるデッキに対しての解答札になり得るカード。上面は10コストと重く、かつ条件を満たせばタダで召喚することができるため、わざわざ水文明のカードを入れなくても良いというのはメリット。また下面も最大3体までクリーチャーをバウンスすることができるので、こちらも大量展開するデッキに対して強く出れるようになっている。

"勝利の頂カイザー刃鬼"
千葉県在住のDMP貉さんが開発した「刃鬼公」というデッキタイプで採用されるカード。けみくろ放送局でも取り上げられたことがあるので記憶にある方もいるのではないだろうか。この刃鬼は、シンパシーハンターによってコスト軽減が入るため、ハチ公でのワンショットが失敗してしまった次のターンに軽減を使ってだし、更なる展開をしていくのも良し、"流星のガイアッシュカイザー"と合わせて6コストで召喚し展開していくのも良し、とハチ公に頼らないゲームプランやハチ公の弱点だった「一度止められると弱い」、「ロングゲームに弱い」という欠点を補えるカードとして、採用候補に上がっています。

デッキごとの相性


今環境使っているハチ公と、主な環境デッキ達との相性を書いていきます。勿論デッキの引きに左右されやすいデッキの為、この相性にならない可能性もありますのでご了承ください。

黒緑アビス 五分

環境トップとも言われている黒緑アビスから。
基本的に受けが少ないデッキの為、2ターン目にブーストすれば殆ど殴り勝てます。しかしながら、相手に先攻を与えてしまうと2ターン目ブーストから、”力が欲しいか?”やその上面”フットレストレース”を出されてしまうことが多いので、頑張ってジャンケンを勝ちましょう。また、最近では"超霊淵ヤバーダン=ロウ"が入った型が主流であり、一度展開されると逆転は殆ど出来ないため展開される前に殴り切ることがこの対面ではとても重要です。

赤青マジック 五分〜微不利

“本日のラッキーナンバー”を失ったものの未だに強い赤青マジック。マジックは1点目のアタックでトリガーを踏ませれば基本止まりますが、そうではない場合はたとえターンが返ってきても、メタクリの山築かれている為中々に難しい対面です。しかし、こちらも先行を取ってしまえば受け札が”氷柱と炎弧の決断"ぐらいしか存在していない為、殴り勝ちやすいデッキです。アビスと同じように意地でも先行を取りましょう。

ラッカゴスペル 不利

今環境から台頭して来たラッカゴスペル。
構築が多様であり、受け札も多い型や少ない型があり難しいですが、共通している点は「ガチンコジャッジが勝ちにくい」という点です。"ガリュミーズ"から"モモミーズ"を出す構築、"クリスタルドゥーム"から"リュウセイ"、"ナンバーナイン"や"エムラクール"を出す構築など様々ありますが、平均コストこそあまり高くはありませんが、一枚のコストが高いカードが多く、ワンショット条件の5回連続勝利というのが難しいデッキとなっています。こちらも"シビレアシダケ/インビンシブルパワー"を搭載することで、勝ちやすくはなりますが、それでも99コストがよく入って来るデッキの為、中々に厳しい対面であると言えます。

アナカラーグラスパー 有利

tier2以下に殆ど勝てるアナカラーグラスパーですが、ハチ公にとってはあまりキツイ相手ではありません。始動が4ターン目以降と遅く、受け札もあまり入っていない為2コスブースト→ハチ公の動きが出来れば、ほぼ確実に勝てます。最悪、4ターン目ハチ公でもなんとか成ります。ガチンコジャッジに負けないようにだけ祈りましょう。

巨大天門 微不利

天門かスイトンを踏まないようにお祈りする対面です。自分のハチ公にタップトリガーが8投なのはこの為でもある。頑張ってレッドギラを手札に持っておくか、ダメなら祈りましょう。一応先3で走れた場合のみ、ジャッジで負けてももう一度チャンスがあります。それ以外はほぼチャージャーで加速後の為スターゲイズゲートから色々飛んできます。

黒単アビス 微不利〜不利

今期超化獣の登場により環境に返り咲いたデッキ
"シックル=シーク"、霊淵アガルーム=プルーフ"のセットにより安定して4枚墓地を肥やすことができ、そこからのアビスラッシュや"深淵の真髄ファウン=テイン"らによる展開力を武器にするこのデッキだが、"ブルーム=プルーフ"がハチ公にガン刺さりし、"アガルーム=プルーフ"が4000ブロッカーになるためハチ公が突破出来ないといったら、ブロッカーが多かったりとハチ公に不利な要素がてんこ盛りなので、非常に厳しい対面であると言わざるを得ない。
しかし、最近"ブルーム=プルーフ"を採用しない構築も増えてきたため、今後の動向次第ではもう少し評価が変わる可能性もあるだろう。


おわりに

いかがでしたでしょうか
今回初めてのnote執筆ということもあり、見づらい文章になってしまったと思いますがご容赦ください。3月11日に新殿堂が施工されそのあとはすぐGPもあります。また、ファンイベントなど公式から春は多くのイベントが開催されることが発表されています。この機会に是非この「ハチ公ワンショット」というデッキを組んでいただき、デュエマライフを楽しんでいただければと思います。

                  むぎまる

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