EAの特徴について
EAの特徴について①②③④⑤
①朝スキャEAとは
・朝特定の時間帯にトレードするEA
・早朝の時間帯は値動きがレンジになりやすいのを狙って逆張りでトレードするロジック。
・この時間帯は市場参加者が少ないのでトレンドが出ることが少ない。
強み
・一般のEAのようにテクニカル指標だけを頼りにするのではなく、市場参加者が少ないことによる値動きの癖を利用しているのでエッジ(優位性)がハッキリしている。
・コツコツ利益確定するが、負けるときはドカンと負けてしまうEAが多いけど、ただ、その分勝率の高さでカバーできるのでコツドカを食らいながらも資産は増えていくというもの。
弱み
・優位性があるがゆえにFX業者もスプレッドを広げるなどして対策しているところが多い。
・現在はドル利上げの情報とブローカーの対策により勝率は下がってきているね
・朝スキャEAで勝つには「よりスプレッドの狭い業者(ブローカー)」「約定速度が速くなるVPS」が必要になってくるよ。
②③の投稿の前に東京仲値・ゴトー日の事を簡単に書いてみます。
※東京仲値は午前9時55分のレートを元に銀行が午前10時に窓口に公示するレートのことで、9:55にUSDJPYが高くなり、9:55後はUSDJPYは急落する傾向があると言われているよ。(100%ではない)
※ゴトー日(五十日)は、5日・10日が示すように「5の倍数の日にち」のこと。5日、10日、15日、20日、25日、30日(または月末日)が該当するね。FXのアノマリーに「ゴトー日要因」があるのだけど、これはドル不足によって、仲値にかけて円安ドル高で推移しやすいというもので、ゴトー日にドル不足になりやすい理由は、輸入企業が海外との取引で決済日となることが多く、円を売って米ドルを買う(つまり決済する)動きがあるからなんだよ
②仲値EAとゴトー日EAとは
朝スキャ同様にその特性のある時間帯を狙って、その時間の前後に取引を開始するアノマリーEA
強み
・事実に基づく根拠がある優位性を利用したロジック
・シンプルで理解しやすい
・1日1回~2回の取引で、デイトレードで完結する
・爆益にはならないが、勝率は高くコツコツ長期型
弱み
・朝スキャ同様、負けにくいEAなのだが、ドル利上げの影響とブローカーの対策により勝率は下り傾向
・取引回数が少なくなりがち
③ブレイクアウトEAとは
文字通りのブレイクアウト手法のEAです。
・例)前日高値(または安値)をブレイクアウトした際にポジションを取るなど、FXのブレイクアウトとは、高値または安値がサポートラインもしくはレジスタンスラインを超えたタイミングで取引するよ。
・上昇トレンドでは高値を、下降トレンドでは安値を連続していく考え方にもとづいたトレード手法だね
・相場は基本的に、「レンジ →ブレイクアウト → トレンド→ レンジ」という流れで形成されていくよ。
強み
・ブレイクアウトはトレンド相場やレンジ相場に沿って取引する手法よりもチャンスが少ないが勝率は高い。
・ブレイクアウトはレンジからトレンドに切り替わる瞬間しかチャンスがないので、1日に何回もエントリーできる手法ではないが勝率は高い。
弱み
・だましに多く捕まることがある。(最新EAは対策済み)
・ブレイクアウトが伸びないこともある
・エントリーチャンスが少ない
・逆指値で「スリッページ」しにくい証券会社を選ぶ必要になってくるよ。
④グリッドトレードEAとは
・「リピート系」,「連続注文系」と言われているよ。
※国内証券会社では、マネースクウェアのトラリピ、アイネット証券のループ・イフダン注文、外為オンライン社のiサイクルがそれに当たるかなあ
・一定間隔ごとに買い・売り(または両方)の発注をして、また一定の値幅でポジションを個別に決済していくのが一般的
・ポジション個々に利益が出たら決済していくよ
・利益確定後、再び価格がもとの位置に戻ったら同じようにポジションを取ることで、相場の動きを常に捉えて利益に変える事ができるんだ
※グリッドトレードは「相場の動きや、相場を予想する必要がない」・・・などと言われる理由はここにあるんだね。
強味
・相場の値動きを気にする必要がないのがこの手法の強み。
・相場が上がろうと下がろうと関係なく、決められたルール(値幅)のもと機械的に売買を繰り返すのみだね。
・一定の値幅で利益を得続けることができるため、超長期的に考えると、稼げる手法の一つであることは間違いないみたい。
※グリッドトレードは、一定の値幅ごとに売買を繰り返すので、狭い値幅で上下するレンジ相場で強みを発揮するよ
弱み
・〇〇ショックなどの急激な値動きがある相場では、多くのポジションを決済できないまま抱え込んでしまうため、ポジションの証拠金も多額が必要になりますし、含み損も膨らんで行くんだよ。 なので、証拠金の入金額が十分でなければ、含み損に耐えきれなくなった時点で敢え無くロスカット、破綻となる可能性はあるからね
※グリッドトレードという性格上、長期での運用を想定していて、損切りをしないため運用途中で大きな含み損を抱えることも想定しておかなければならないんだね つまり、急騰・急落しようとも、将来的に元の水準近くまで戻ってくることを前提としたEAだから、一時の利益に一喜一憂せずに出口戦略をしっかりと作って運用しようね。
⑤ナンピン・マーチン系EA
・比較的メジャー手法のEAで、含み損に耐えながら倍々のナンピンを行い、利益になるのを待ち続ける戦略だね。そしてこの戦略は “ほとんど負けない” のが最大の特長のEAだよ。
〇ナンピン=エントリーした後、逆行したときに追加エントリーすること
※価格の逆行によりポジションが含み損になってしまった時に、ポジションを追加して平均取得単価を引き下げる戦略だね。
〇マーチン(マーチンゲール)=負けた時にロットを倍々にしていくこと
※(勝てなかった場合に)ロットを2倍、4倍、8倍…と倍々にしていく戦略だよ。
・④と似ているけど、違うのは設定値幅が狭く超短期間で、その設定幅の中でロットを倍に増やし回帰性を利用して、逆行後の戻しで利益を積んでいくEAなんだよ
強み
・設定幅内(0.1円~1.8円MAX・後は資金量)での相場の回帰性を利用して、取引量も多く、利益を積んでくれるんだ。
・設定幅内で回帰するレンジ相場が続くのであれば、ナンピン・マーチン手法は超短期間で爆益が期待できるんだよ
・資金が無限あれば絶対に負けない手法とされているんだよ
弱みor不得意
・ナンピンはポジションを追加しすぎると証拠金不足となり、マーチンもその戦略上、証拠金不足になるリスクが高く、戦略が破綻してしまう事が多くあるからね
※強いトレンド・1方向に延びる(設定幅以上)相場が来ると、残念なことに、我々の資金は有限なのでマーチンしてロットが嵩んでいると例外なく破綻をしてしまうよね なので、ナンピンに限らずEAの放置は絶対にしてはダメ~ (ある程度のモニタリングが必要 )
・爆益を狙える一方、ロット増やして利鞘を稼ぐ手法なので、④と違って大型指標時や突発的なファンダ(戦争など)にはポジション整理をした後に停止し、資金を守らなければいけないんだな
※“いつかは負ける”ことを避けられないのが問題なんだよね~ 戦略の性質上、負けるときには大きな損失が発生しちゃいます。いわゆるコツコツドカン(小さな利益をコツコツと積み上げるが、大きな損失をドカンと出すこと)です
※過度な利益を求めずに、初期証拠金は損失の最大値として考えて行かないとダメなんだよ 利益が順調に出ていると、ついこの前も大丈夫だから今回も…なんて囁きに耳を貸すと~…あ~
◎ナンピンマーチンは、きちんとした資金管理や相場分析が伴えば、上手く利用することもできるし、通貨ペアによっては特定のレンジ内を行き来しやすい傾向があるので、この戦略が有効に機能する場合もあるのです。
しかし、そこを怠ると高確率で証拠金の多くを失ってしまう可能性があります。
初めて使うEAとしてはハードルが高いですね
〇EAでの損切り=資金をうまく残す事は資金が増える可能性を残した立派な戦術だからね
マイルールを作ってしっかりと守る、ドキドキしないロット設定にしようね
★余談
・基本的にB-bookブローカーにとっては、ナンピン・マーチン型は破綻のする確率が高く2台・3台と使っていても、多少のルール(口座間の両建て)は目をつぶります(ここはグレーゾーン)。なので、ブローカリスクも考慮して、こまめな出金が必要になってくるよ
★補足(EAと二人三脚で)
ハイリスク型でもローリスク型でも人の裁量が求められてきます。ご自身のレべレが上がるに連れて収益も上がってきます。
”EA側に任せる事”
・優位性のあるところでエントリ(ナンピン含む)
・ロット数の計算
・決済(利確)
”人間側で管理する事”
・資金管理=EAの運用資金やその資金での許容範囲の選択など
・リスク管理=EAのON-OFFや出金の事など
・パラメータや通貨の設定(ロットの調整)
・ロジック破綻前の緊急停止(強いトレンド発生時の損切り)
・ある程度の裁量(チャート読み)は必要で週末に検証作業する事は必須
※ナンピン・マーチンに限らずEAという機械は、”楽しては勝てません” が、しかし人間側がきちんと努力すれば勝てると思っています。 (編集済)
さて、私がお話しできるEAの”導入基本編”の話はここまでです。
EAをこれから始める方や、使用されている方にとって、今使っているEAがどのタイプに該当するのかと、購入するEAの選択基準に少しでも役立ってくれれば嬉しいですね
今後の皆さんの快適EAライフを過ごせることを願っています
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