見出し画像

静まりかえる闇

夕方の騒音が嘘のように•••

夕方、部屋でくつろいでいたら•••
いきなりの警報音が外に鳴り響いた•••
耳をそばだてて警報音を聴いたら
『火事です!!!火事です!!!』と
微かに聴こえて(訓練かな??)とその時は
気にもとめなかったが•••
鳴り止まない警報•••別の家庭の人が
ベランダを開ける音。
さすがに異常に気付いてベランダを開けた。

火事です!!!火事です!!!

12階で火災が発生しました。

安全を確保して避難してください。

まさかの火災警報だった!!!

そして、私が手にしたのはスマホと鍵
それにお守りである像とストラップ。

火災だった為に、もちろんエレベーターは
停止している>_<

私は、階段から1階に降りたら
既に避難した住人に到着した消防隊

慌てていた為に開いていたオートロックの扉から
外に飛び出したら•••雨に濡れたコンクリートに
足を取られて体が傾いた。
(転ぶ!!!)って思った時に私とすれ違った消防隊
その消防隊の一歩後ろに立ち消防隊と話していた
水色の作業着を着た男性が
私に手を伸ばして体を抱きしめてくれて
その弾みで私も男性の体に掴まった。

男性のおかげで転ばなかった。

恐怖で体がガタガタ震える

まさかの火災警報
目の前を行き来する警察官と消防隊
通報した私と男性は警察官から事情を聞かれて
消防隊は管理会社の電話番号を知らないかと
避難していた住人に聞いてきたが
返事をする者はいなくて•••
鍵を差し込む下に管理会社の連絡先が書かれた
プレートを見付けた消防隊が話した時に

私『そこの管理会社は繋がらないよ!!!』
私『管理会社の緊急連絡先があるよ!!!』
消防隊『緊急連絡先分かりますか?!』
私『分かるよ!!!』
消防隊『教えてください!!!』

管理会社と連絡が繋がり消防隊と話していて
そして警報を発砲している警報機が見つかった。

火の在り処など探し警報機の発砲が止んだ
そして安全が確認されて私たち住人は
家へと帰れたのだ。

戻る静寂と闇

0時、ペットボトルを捨てに行こうと
玄関を開けたら静寂の闇
先程の騒音が嘘のように静まりかえるマンション
そう•••あの時の恐怖が植え付けられたのだ(泣)

残るのはトラウマ※閲覧注意※

土曜日•••
包丁で深く切ってしまった指
あの時、咄嗟に手にしたタオルで止血

救急外来の診察室で目にしたのは
医師がタオルをまくったら
止まる事を知らないかのように
私の指から溢れ続ける血
血で染まっていくタオル•••

あの時に医師が処置するのを手伝った
看護師さんが昨日も仕事だったみたいで
ずっと指の傷の心配をしてくれてたみたい。

看護師さんも絶句したんだって•••
大変だったって•••
包丁が深く刺さったことを物語る傷だったと。

その時の血液は


私の目にこびり付き

今も消えない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?