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#7 異世代との関わり方   

おにぎり屋さんだけに限らず、生きていく上では必ず自分とは世代が異なる人と関わることがある。自分の場合だと、年上の世代の方と関わることが多い。

時代背景と価値観


先日とある方と話していて、「あーなるほど」と思ったことがあって、それは世代によって、大切にしている価値観や軸が異なるということ。そしてそれは無意識的なものであり、その世代が育った幼少期の環境が影響しているのだということ。
具体的には、例えば今の70歳以上の方とコミュニケーションをとったりすると、ご飯をたくさんご馳走してくれたりするなど、「食」が一つの軸になっていることが多い気がした。
時代的なところでいうと、戦中や戦後を経験した世代でありとにかく食べ物に困った経験がある方がきっと多い。
きっと今では考えられないような経験をしてきているからこそ、自分のような経験をしてほしくないといった思いが、意識的にはもちろん、無意識的にも行動や思考に表れているのだと思う。
一方で40歳〜60歳くらいの世代は、食べ物に本当に困るといったことはその前の世代に比べれば少ないけれど、戦後不況の影響やバブル崩壊を経験して、「お金」というのが一つの軸になっている気がする。なのでお金に関する収入や支出などは他の世代よりも慎重だと感じることが多いし、聞こえが悪いけれど、「執着が強い」。
そして自分たちのような20代や10代はまた違う価値観があると思っていて、自分たちの世代は生まれた時からすでにモノに満たされている世代だと思う。
形は違えど、携帯電話やパソコンなど今の生活には必須となるものはすでに存在していたし、言うなれば「お金があればすべて揃ってしまう世代」でもあると思う。
そんな自分たちの価値観は、「食」でもなく「お金」でもなく「経験」「価値」「プライド」といった目に見えないものなんじゃないかと思う。
モノで溢れている時代だからこそ、目に見えないものに軸をおいて、自分の存在意義をはかるんじゃないかと思う。
実際に自分の場合も「自分らしさ」「自分にしか出せない特色」といったところを無意識的に重視している気がする。
逆にいえば「食」や「お金」に関しては自分の生活スタイルの中でそこまで重要視するポイントではなく、優先順位も高くはない。もちろん、あくまでそうなんじゃないかなと思っているだけだし、同世代の中でも様々な軸を持もっている人もいるので、みんながこの価値観というわけではないと思う。


異世代との関わり方


そんな軸や価値観が異なる世代の方との関わり方、正解なんて全然ないだろうけど、1つ自分の中で出した答えとしては、「なぜそういう考えや表現なのかを考えること」が大事なんじゃないかと思う。少しネガティブな方になるけれど、異世代、特に自分と年齢が2周り以上も離れている方と話したりすると、「なんでそんな言い方をするのか」「相手を傷つけていることに気づいていないのか」と思うことは本当によくある。よく年齢のせいにしがちだし、実際にそういう時もあるのかもしれないけれど、「なんでそう言ってしまうのか」と、考えてみると少しだけ角度が変わって、結果的に違う解釈ができるときだってある。

いつも高圧的なおじさん、かならず否定してくるおばさん。こっちも感情的になってしまったり、「あの人はもういいや」と心を閉ざしてしまったりしがち。
だけど、なんでそういうことを言ってしまうのか、なんでそんな表現をしてしまうのかと冷静になって考えれるようになりたいし、そんな心の広さが欲しい。
きっとそう考えることで、相手を表面上ではなく本質的なところで理解する事ができるだろうし、実はこちらが勝手にフィルターをかけて人を判断していることだってあるかもしれない。不器用な人や強面の人、口数が少ない人など、見た目で勝手に判断してしまっていることって意外と多いんじゃないかと思う。
メラビアンの法則では「人は視覚と聴覚が9割」なんていうけれど、相手の本質的なところを理解するには、残り1割の「内容」が本当に大事だと思う。でも、今の自分はまだそんなことはできていないけれど、「相手と対話する」を諦めないように、今後はしていきたいと開業準備をしていく中で感じることがとても多かった。
でもそうなるためには、心の広さと余裕が必要。
今の自分にはまだそんな精神的な余裕は無いけれど。。


年齢との関係


あと、1つのキーワードは「年齢」だと思っていて、いくら「なんで」と思えるように気をつけていたとしても、それは年齢とともに自然とできなくなることも多いと思う。
年齢を重ねるにつれて、経験も重ねてくるわけだから、物事の対して「なんで」ではなく「これまでの自分の経験」をベースにするようになってしまう。
言い換えると、物事に対して常にゼロベースで思考を始めて、そこから適材適所で自分の経験などを織り交ぜることがいいんじゃないかと思うけれど、そうではなくて、「ゼロベース思考」ではなく「自分の経験思考」になってしまうということ。
自分の意見としては、これは良くないと思っていて、常にフラットで物事を捉えたいなと思うけれど、そうじゃない考えの人もきっといるだろうし、これは人それぞれ。
ただ一つ言えるのは、年齢を重ねると「経験」=「自慢」や「説教」になるケースが多いということ。
そう考えると、高田純次さんが年齢を重ねても自慢と説教をしないために、下ネタを言うようにしてるってすごい。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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